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【風呂酒日和130-1】 上越泉(じょうえつせん)
【風呂酒日和(フロサケびより)】
どこかで銭湯を見つけると、つい寄り道したくなる。
銭湯から出ると、つい一杯飲みたくなる。
そんな私がふらりと立ち寄った、心と体とお腹を満たす、銭湯と居酒屋をまとめたマガジン。
本日は高円寺からちょっと歩いて上越泉という銭湯に向かっている。
駅前には悩むくらいたくさんの居酒屋さんがあるものの、銭湯の付近に飲み屋さんは見当たらない。
うーん、これは駅まで戻ってくるコースかな。でもこれだけいっぱいあると逆に迷うんだよなぁ...。
そんなことを思いながら歩いていると、道の途中で飲食店っぽいところを発見。お、ここ、よいのでは?
お店の前ではおじさんが椅子に腰掛けていて店の中のテレビを眺めている。
「すいません、ここは何時までやってますか?」
「一応ね、22時かなぁ」
「わかりました。ありがとうございます」
そう言って銭湯の方に歩いていく。うんうん、いいかも。
お客さんは見えずとってもローカルな感じだったが、ちょっとサク飲みにちょうどいいかもしれない。お風呂あがったらここに来よう。
あぁ、わかりましたじゃなくて「そこのお風呂入って、帰りに寄りま〜す!」とか言えばよかったかもしれない。そういうとこがなんていうか、惜しいんだよなぁ私...。
ちょっと後悔しながら、でもわざわざ道を戻って改めて言うのはもっと気持ち悪い(スマートじゃない)気がして、そのまま数十秒ほど歩くと上越泉に到着。
「はい、こんばんわ〜。今日はまた夜はひやっとしてきましたね」
「こんばんは。そ、そうですね〜」
「お仕事おわり?」
「はい」
「あら〜ごはんは食べたの?」
「あ、いえ、まだ...」
「そう、じゃあペコペコね〜」
優しく迎えてくれた受付のおばあちゃん。とってもフレンドリーだ。にこにこしながら次々と会話を続けていく。
靴の札をしまったり、お財布を出したりしながらもあせあせと答える私。
「えーと、サウナは...」
「サウナねぇ、やめちゃったの」
「あ、そうなんですね...じゃあこれで...」
入浴料を支払う。
どぎゃーん、サウナやめちゃったのかぁ...。今日はサウナめがけてやって来たのでちょっとしょんぼり。最近サウナ目当てで行って入れないパターン、よくあるかも。
「コロナでやめちゃってから、なかなかねぇ」とおばあちゃんが申し訳なさそうに言う。
そうだったのかぁ。むむぅ、コロナめ〜。
確かにサウナなんてダメー!と言われていた密でしかないもんね。そして銭湯によっては一度中止してしまうと再開するのも難しいということもあるのかもしれない。
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