見出し画像

創作リレー第9回「宇宙の家事」の振り返り

前編のAI画像生成の奮闘記とリレーの感想は全文公開!
後編がストーリーまとめ(限定公開)になっています。

メンバーシップ内「触れ合うプラン」「包み込むプラン」の掲示板で行っている創作リレー。


第9回が終わったので、今回もテーマ画像の試行錯誤や感想をとまとめてみようと思います。

【こんな感じでやってます】
・月のはじめに掲示板にてテーマとなるタイトルと画像を発表します
・新規コメント欄にて前の人からバトンを繋ぐように続きのストーリーを書いてみて下さい
・コメントに返信の形で感想を書いたり、交流するのも大歓迎です
・最終的に出来上がった物語を限定noteにてまとめます

第9回のテーマは「宇宙の家事」というタイトルでした。
毎週ショートショートnoteを思わせるような不思議な単語の組み合わせ。こういう言葉ってほんと急に舞い降りてくるから不思議。
11月かぁ...11月ってお題になるような「といえば」感のあるものってないかもなぁ...。そんなことを考えていた時にふとこのワードが思い浮かんだ。

自分でも全く意味がわからないし、先立つストーリーのアイデアもない。まぁでも、とりあえずテーマ画像を作ってみよう!困った時こそAIさんがビジュアルからいい案を出してくれるかもしれない。(他力本願)
というわけで、今回もお題のイメージ画像はAdobe Expressを使い、こんなワードで画像を生成してみました。

【入力したワード】
宇宙の家事

まんま。文章ですらない。全振りの丸投げである。
AIさん、どんなイメージが湧きますか?


えっ...なんか...かわいい!
確かに宇宙の家事。「宇宙で家事」に見えなくもないが、色彩と世界観がいい感じ。AIさんやるじゃないか。
もうこれでいけそうな気がしつつも、さらなる期待を込めて、もう少しワードを足してみる。

【入力したワード】
宇宙の家事。宇宙空間に家事の道具が散らばっている様子。

もうちょっとステージが壮大になるような説明を足してみた。
これだとどんな絵になりますか?

んん?うーん、散らばってないなぁ。めちゃくちゃテーブルに集まっとる。そしてAIさん的には家事といえば料理のイメージが強いらしい。


えぇ〜...これ、大丈夫?ほんとに家事道具だよね?秋葉原のビル一棟まるごとアレなところに売ってるグッズ勢揃いとかじゃないよね...?(やめなさい)
AIさんのコンプラを疑ってしまいそうな謎の道具たちが並んでしまった。

このイラストのタッチは好きなんだけどなぁ。ちょっと文言を変えてみよう。

【入力したワード】
宇宙の家事。広い宇宙空間に家事の道具が散らばっている。忙しそうにそれらを操る宇宙の人たち

宇宙の人を描いてみろという無茶振りをする私。しかも複数人所望。
さて、AIさんの思う「宇宙の人」ってどういう感じ?人間が想像してるようなグレイみたいな感じ?

心なしか生成に時間がかかっている気がする。ドキドキ...


あー...ね!宇宙服着ちゃったかぁ。そう来たかぁ。パスタでか。
確かに「人」って書いちゃったもんなぁ。人間もありよね。


こいつはどこの国の代表なんだ...
めちゃくちゃお金持ちになったYouTuberの「宇宙deクッキングチャンネル」という感じだろうか。


おぉぉ生身の人きたぁぁ。カオスだなぁ。こちらは料理系というよりはハウスキーピングの業者さんっぽい感じである。宇宙空間のお掃除依頼があったのかな?なんとなくスポーティ。

よし、もう「宇宙人」って書いてみよう。私はAIさんの思う宇宙人が知りたいのだ。

【入力したワード】
宇宙の家事。広い宇宙空間に家事の道具が散らばっている。忙しそうにそれらを操る宇宙人たち。未知の道具を使っている。

もう宇宙の時点で未知だっていうのに、未知の道具まで描かせようとする横暴っぷり。どうだ!


なるほど...やっぱり宇宙人といえばこういう顔なのか...。そりゃそうだよね。よくよく考えたらAIさんの知能のソースって我々人間だもんね。なんかフォーク曲げたやつとか、目玉焼きみたいなのとか、鉄製のイカマシーンとか、未知の道具もいっぱい考えてくれてありがとう。


うわ...なんかすごいなにかしらのカリスマっぽいの出てきた!未知の道具を紹介する宇宙のインフルエンサーだろうか。


うむ、存分に遊び倒してしまった。
楽しかったけどインフルエンサーをお題の画像にしたらもう完全にそいつの話をしなくきゃいけなくなってしまうので、一番最初にピーンときたこちらをお題画像に決定。


そして一ヶ月でできあがったショートストーリー。
めちゃくちゃ楽しかった!前回は山の話を書いて「知らないことって書けないんだなぁ...」なんて苦戦しながら思ったのですが、宇宙は全く知らないけどその分自由度が高くて想像し放題、好きに描き放題。
ファンタジーやSFの世界って、「いやいや普通ありえないでしょう」というような固定概念とか縛りみたいなものから解き放たれて書ける。
どれだけ展開がコロコロ変わっても違和感なくその世界に入り込めるし、もっと言うとありえないからこそ面白いみたいな部分もある。

そういう意味で、リレーという形式でつながっていくこの企画にすごく合っているお題だった気がした。創作リレーは続きのストーリーを書くのが自分の時もあれば自分ではない時もある。だからこそ次の展開が全く予想できないし、想像もしていなかった方向にストーリーが広がっていったりする。
宇宙というお題によって、今回の創作リレーはかなり遊べる楽しいリレーになったのではないかなと思いました。

問題は家事...。
私のもとにいきなり舞い降りてきた「宇宙の家事」という謎のワード。
お題として掲げたからには「家事」をうまいこと絡ませて、最終的に「あーなるほどだから宇宙の家事!」という感じで回収できるのが理想ではあったけれど、なかなか難しい!と思いました。
でもそんな奮闘をしつつ、ゴールに向かっていくのが楽しくもあり、私としては構成や段取り、これまでの流れを読み取る力など、すごく勉強になることが多かったです。
参加いただき、ありがとうございました!


そんなわけで、最終的にできあがった「宇宙の家事」のストーリーをこちらにまとめます。もっとたくさんメンバーが増えてわちゃわちゃしていったり、奇跡的につながっていくリレーを眺めてみたい。たくさん人が来てくれるようにがんばらなきゃ。
引き続き、一緒に遊んでいただけるメンバーを大募集しております^^



「宇宙の家事」


ピピッ

壁についたモニターから音が鳴り、画面が光った。
モニターの中に青い文字列が並ぶ。最初は象形文字のようでさっぱりわからなかったが、いつしか何となく意味するメッセージが解読できるようになった。教科書を読んだわけでもない、学校で学んだわけでもないのに。
慣れというのは恐ろしい。いや、慣れたのか、はたまたそのように操作されたのか。ここで生きる上では必要のない疑問だ。

モニターには今日届く食料と遂行タスクが表示されている。
この宇宙空間には当然ながら人間の食べられるものはない。ここはいくつかの居住区が集まったコロニーのようになっていて、毎日どこかから必要最低限のものが届き、そしてその対価としてタスクを課せられる。

タスクの内容はコロニーの周辺に散らばる浮遊物の回収や、それらの洗浄、指定された食材を使った調理、提供など日によって様々なものがある。まぁ、環境が特殊だというだけで感覚的には普段の家事や、町内会の持ち回りの地域活動みたいなものと大差はない。

「今日はエリアBで収穫作業か…」

独り言のように呟いて、私は指定された区域に向かった。

ここから先は

4,993字 / 1画像

■どんなメンバーシップか 主にヒノマガジンの読める範囲を広げるためのメンバーシップです。 メンバーシ…

触れ合うプラン

¥1,000 / 月
初月無料

包み込むプラン

¥2,980 / 月

サポート、嬉しいです。小躍りして喜びます^^ いただいたサポートで銭湯と周辺にある居酒屋さんに行って、素敵なお店を紹介する記事を書きます。♨🍺♨