【風呂酒日和44-1】 塩湯(しおゆ)
【風呂酒日和(フロサケびより)】
どこかで銭湯を見つけると、つい寄り道したくなる。
銭湯から出ると、つい一杯飲みたくなる。
そんな私がふらりと立ち寄った、心と体とお腹を満たす、銭湯と居酒屋をまとめたマガジン。
四ツ谷駅を出て商店街っぽい入口を発見。
しんみち通りと書かれた通りを歩く。
ほほほほ。いい感じの気配がする居酒屋が点々と並んでいるじゃないか。
今日は何が食べたいかな〜ときょろきょろと見渡しながらもとりあえずしんみち通りの先にある銭湯、塩湯に向かう。
と、ちょうど通りを抜けたあたりで、建て構えがとってもタイプな店を見つけてしまった。
いや、もう絶対ここやろ。
関西弁担当の私が心の中でぽんっと肩を叩く。
いいぞいいぞ。
いい感じの居酒屋さんの気配がしたということはこれは銭湯も期待できるかもしれない。そんなことを思っていると塩湯に到着。
大きく「塩湯」と書かれているが看板に電気はついていない。
省エネかな?それとも光らないタイプ?
銭湯の中ではなんとなく珍しい名前のような気がする。塩は何から来ているのだろう。
バスソルトのお湯でもあるのだろうか。違うか。
のれんをくぐると右手に男湯、左手に女湯と書いてある。
なるほど、ということはここは番台スタイルだ。
入口にランナーの人に向けた注意書きのようなものがあった。
ランナーが多く利用するらしい。
靴を入れてカラカラと引き戸を開ける。
わぁ。すごくにぎやか。
そして、なんだろう、アットホームな雰囲気だ。
こじんまりとした空間がわいわいとしていて、なんだかあたたかい脱衣室。
ほう、確かにランナーぽい服の人多いかも。
あれかな、皇居ランってやつだろうか。
皇居の場所があまりよくわかっていないが、ランといえば皇居ランという言葉くらいしか知らない。
壁際のロッカーはかなり混雑していたので、真ん中にある腰高のロッカーを使うことにした。
いつもはすみっこ暮らしなので壁際のなるべく端の方を狙う私だが、上に物が置ける腰高のロッカーもなかなか使いやすい。
手早く身支度をして浴室へ。
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