見出し画像

認知症患者さんに掛かりきりの日々。

私が勤めている職場は、ほぼ毎日入院があります。昼も夜も。
入院の理由で多いのは、転んで骨折や脳梗塞。
肺炎などの呼吸障害なども多いです。
そのほとんどは高齢者。認知症の患者も多いです。

認知症になっていると、度合いにもよりますが本当に対応が大変になります。

会話が噛み合わない。なぜ病院にいるのか、自分はどうなっちゃったのかがわからない。
繰り返し説明しても、理解せず。

帰ると言ってきかないので、安静にできない。
安全のためにベッド柵をつけても、乗り越えてうろうろ歩き回る。

点滴をしていても、抜いてしまう。
大声を出す。
ナースコールを連打して、同じ質問、同じ話を繰り返す。

起き上がるとコールが鳴るセンサーを体につけておくと、
センサー鳴りっぱなしでそのたびに飛んで訪室してなだめたり、説明したり。
センサーを外して起き上がって歩き回るようにもなったり。

こういう人が複数いると、病棟全体が大騒ぎです。
対応に追われて、他の患者さんのケアが全然できなくなる。
当日手術する患者も同時に受け持っていると、本当にやばいと思う時がある。

先日は夜勤で見回りしてたらガシャ!と音がして、
なんだなんだと探していたら…
懐中電灯で照らした先には、ザンバラ髪した山姥のシルエットが!!

エエエエエエエエエエ?!
ちょ、ま、、、だれ?!

「…た…助けて、、、ください…!」

おむつのゴミ箱をつかんで汗だく&プルプル震えて立っている患者さんが。

えっと、あなた、足を骨折してましたよね…?(汗)
なんでここにいるの?
なんで立ってるの?
歩いてここに?

なんでエエエエエエ!?(白目)
車椅子ダッシュで持ってきて座らせ、部屋に戻す。

結局、自分で柵もセンサーも外してなぜか歩き回ってた、という結論に。
骨折れてるのによく歩けたな〜!

はぁ…(ため息〜)

仕事をしながらふと、
私ももうちょっと歳を取ったら認知症になっちゃうのかな…
と思うことが時々あります。

長寿になったから、認知症が増えた。
そんな意見もあります。
そうならば、長生きしたって全然嬉しくない。
介護地獄とか、介護殺人とか、物騒な単語が出てくるニュースもあるし。

老人の現状を見て、若者はどう感じるのでしょうか。
厳しい表現をすれば、絶望じゃないでしょうか。

じゃあどうするか?
認知症にならないよう、予防をしていく。
症状発症をできる限り遅く軽くする。

原因は複数ですが、加齢によるものであれば、
加齢を加速させないようにしたらいいのです。

認知症の診断は素人では無理です。
認知症は自然には治りません。

認知症の1歩手前の「軽度認知機能障害」は、早く受診して対処したら進行を食い止めたり、健康な状態に戻すことができます。

そうした話を精神科医で作家の樺沢紫苑先生が動画でお話ししてます。
ぜひみなさんもご覧ください。(このほかにも認知症について話している動画がありますよ)


それではまた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?