【徳島ガンバロウズ】大﨑翔太の貢献を語りたい【東京Z戦】

こんにちは。hinnyaです。前回のB3戦力分析&順位予想noteがありえん伸びててビビってます。ありがとうございます。読んでいただいたすべての方、購入していただいた方に御礼申し上げます。

さて、ついに開幕したB3リーグ。

徳島ガンバロウズは東京Zとホームで対戦し、
89-77
78-68
のスコアで見事開幕2連勝!

2日で3000人以上の観客を集め、この上ないスタートを切った。

この2日間でみなさんの印象に強く残った選手はいますか?
連勝したということで多くの選手が活躍したね。2日連続のゲームハイポイントをたたき出した#4 ドーソン、3Pとフリースローをすべて決めている#8 ジャワラ、センセーショナルな徳島デビューを果たした#6 古河

今回のnoteでは#24 大﨑翔太に着目してみたいと思います。

出場時間こそ2日間で15分程度だったがディフェンスで見せたインパクトは強烈。試合中の𝕏では「大﨑のディフェンス」がトレンド入り……とまではいかなかったが彼のディフェンスを称えるポストが散見された。
印象だけでなく、GAME 2ではデータでも出色の出来を示したので紹介しながら大﨑翔太の活躍を語っていきたい。

【注意】
・私が独自に集計したデータです。公式のものとは差異がある場合があります。
・というか公式が採ってないデータが中心です。
・敬称略。

起用法

GAME 2では1Q残り2分からの出場。交代相手はまさかの#4 ドーソン


ちょっと待てぃ!!


思わずデカすぎるボタンを殴りつけてしまいました。

22-10とスコアに余裕のある展開とはいえ、1Qからオンザコート1(コート上の外国籍を1名)にする大胆な起用法。ドーソンを休ませる時間帯を受け持つこととなった。
相手はオンザコート2だから、外国籍選手vsガンバロウズの日本人選手というマッチアップが必ずできる。そのタスクをこなしたのは、そう、他でもない大﨑。いきなり#1 ヒルズマンの1 on 1を止めるだけでなくリバウンド争いでファウルを獲得。普通にやってることおかしい。

#27 マックスウェルがアウトサイドに引っ張り出されて1 on 1を仕掛けられそうなときはヘルプに向かう素振りでプレッシャーをかけ1Q最後の2分間を守り切った。

2Qも継続して出場。ガンバロウズはオンザコート2に戻しこれでマッチアップも正常に戻る……

と思ったらボール出しするヒルズマンの目の前に大﨑いるんだが!?

どうやらこの男、相手の外国籍選手を止めるためにコートにいるらしい。

残り8分20秒頃からの一連の動きは一番の見せどころだった。
ヒルズマンへのキックアウトパスにクローズアウトで寄る大﨑。カウンタードライブを仕掛けられますが対応する。ヒルズマンがバランスを崩したところでスティール。そのまま速攻を仕掛け相手のファウルを誘った。

相手は大﨑にディフェンスされるのを相当嫌がっていたように感じた。

FD(ファウルドローン)

FDとはファウルを受けた数のこと。自分のアクションによって相手のファウルが発生した場合記録される。(ドライブ中にファウルを受けた、リバウンド争いでファウルをもらった、等)
B2以上ならBリーグ公式サイトやスポナビで確認できるがB3では記録されません。だから数えました。

GAME 2のガンバロウズのFDランキングがこちら。

1位2位はなんとなくみなさんの予想通りだと思う。
FDという指標は
・ボールを長く持つ選手
・インサイド寄りの選手
が高くなる傾向がある。その中で大﨑はチーム3位の3個を獲得。インサイド寄りの選手なので当然。

さっきの表に出場時間を足したものがこちら。

なんか1人だけおかしい。

on court stats

on court statsとは、出場時間中のチーム成績を選手ごとに記録したもの。
非出場時間帯や全体のチーム成績と比べることで「その選手がコートにいることでチームに及ぼした影響」を計ることができる。これもデータがないので自分でつけました。

大﨑がコートにいる間に相手が放ったシュートは3P5本、2P6本の計11本。このうち決められたのは2P1本だけで、許した得点はフリースロー2本と合わせて4得点のみだった。5分間で4得点、eFG%に換算すると9.1%とシュート効率を大きく落とすことができた。
そして、ディフェンスの成功がオフェンスに流れを呼び込む。ディフェンス成功から速攻の3Pを2本決め一気に点差を広げた。

出場時間中の得失点を表す+/-+10。短時間でリードを大きく広げることに成功した。
思い出してほしいが、5分中2分はオンザコート1で、耐えて繋ぐ時間帯だったはずなのに。

全部が全部大﨑のおかげではないが、GAME 1では2Qに追い上げられ3Qで一時逆転を許したことを考慮すると、ベリーHCの求めるプランを正確に遂行するのに大きく貢献したといっていいだろう。

デマーカス・ベリー流 大﨑翔太の使い方

開幕節で見えた、ベリーHCによる大﨑の使い方を整理してみる。

・外国籍選手とマッチアップする
相手の外国籍選手を守らせるのが基本線らしい。ドライブは脚力でついていく。インサイドではミスマッチになるがそこは気合でカバー。持ち前のディフェンス力を活かしつつ、ドーソンをSFとして扱って守備面での負担を下げる。
最近のBリーグは「210cm120kgの重量級センター」みたいな選手は減ってきていて代わりに「少しサイズは落ちるがその分スキルのある選手」が増えている。そこに対するアンサーとして大﨑を起用する。

・オフェンスはコーナー待機から
オフェンスはオフボールでのカッティングがメインになりそう。相手を出し抜いてゴール下でフリーになるシーンを何度か見せているのでチームメイトと息が合ってくれば得点も増えてきそう。あとは3Pの確率を上げられるか。

公式のBOX SCOREだけ見ると

5分40秒
1得点(FT 1/2)
1スティール

と非常に地味だが少し深掘りしてみると勝利に大きく貢献したことがご理解いただけたと思う。

ガンバロウズ首脳陣は選手の個性を掴んで役割を与えることがめちゃくちゃ上手いと思う。
実力はあるがうまくシステムに組み込まれていなくて燻っている選手、全員徳島に来よう。


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