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全能の神が創造した筈のこの世界にも
全能の神が創造した筈のこの世界にも、なぜか、苦しみや悲しみが満ちています。
その苦しみや悲しみを、「神が自分に与えた試練」と信じて乗り越えて行く人もあります。
けれど、今、私は、「全能の神でさえ、この世界を思いどおりには創造できなかった(かもしれない)」という罰当たりな仮説に強く共感しています。
圧倒的な不条理を前にして、それは、一つのユーモアとして、あるいは処世訓として、なかなか価値がある、と思えます。
我々はしたいことの出来るものではない。只出来ることをするものである。これは我我個人ばかりではない。我我の社会も同じことである。恐らくは神も希望通りにこの世界を造ることは出来なかったであろう。(芥川龍之介『侏儒の言葉』)
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