空から
空からその町を見下ろせば、草原という名の海に浮かぶ島のように見える。昔、誰かから聞きました。でも深夜3時の空からは、それを確認できませんでした。
舗装されていない車道を走るワゴン車から眺めるウランバートルは、町ぐるみで工事中という様子でした。
建設中のビルが並び、そうでない敷地にも仮囲いの塀が巡らされています。5年後、この町を訪れれば、きっと全然違う顔になっている、と想像できます。
夜明け前の町は、無味乾燥で退屈に見えました。でも、それが一つの調和になっています。私たちは、初対面の美人の寝顔を見る気分で窓外を眺めていました。
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