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九段理江さん

九段理江さんの「東京都同情塔」は、生成AIが人間の思考にまで介入し、誰もが「批判を最小限に留める模範的回答」を繰り返す近未来を描いています。

誰かを傷付けない言葉を、差別的にならない言葉を、慎重に選び、まるでAIのように「正しさ」を量産する社会。そんな小説の筋書きを思い返しています。

女性タレントが活動を休止しました。お笑いタレントへのSNSによる不適切投稿が理由といいます。他人を傷付ける言動は、もちろん許されません。

それでも、当事者が自分の非を認めて謝罪した後もそれを許さないSNS(外野)の怖さを思います。それは、同情に名を借りた不寛容にまつわる怖さです。

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皮膜
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