中年
中年(若作り)の女の人に尋ねられました。「N駅は、どこ?」。深夜、自宅アパートの前でした。N駅は、そこから遠く、私にも道順を説明できません。
「方向的にはあっちですけど、歩くにはかなり遠いですよ。バスも終わってますし」。「そう、困ったわねぇ。もう歩き疲れちゃったしなぁ」。
女の人は、あまり困った風でもなく、「今晩、あなたの家に泊めてくれない?」と付け加えます。こんな場面で人は、寛容さと危機管理能力を試されます。
結局、私は、「明日、朝、早いんで」と理由にならない理由で断り、女の人は、「困ったわねぇ」とのん気にいいながら、私の指差した方向に歩き出しました。
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