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メッセージ

メッセージは、淡々としていて、まるで報告のようだった。「練習の最中にケガして、次の試合がビミョーになった。中止になったら、また連絡する」と。

いつも、そうだ。大事なときに、君は私を必要としない。そして、大事なときに、私は、大事な人に何もしてやれない。

焦り、戸惑い、後悔。ここまで調整してきて試合の直前にケガしてしまった、今の君のそんな気持ちに比べれば、私の気持ちなんて取るに足らない話だけど。

君に必要とされる存在になりたい。「愛してる」って言葉が今の君の支えになればいい、のに。私は、それに代わる返信の言葉を探す。

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