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#1909236

キャンプから帰ってきた我が子は、少し大人びて見えた。たった2晩、離れていただけなのに。2晩とはいえ、こうして離れて過ごした経験は、初めてだ。

「私がいてやらなきゃ」と気張ってやってきたが、何とかやっていけるもんだ。親も、そして多分、子どもも、そのことに気付けた。その意味は、大きい。

「親はなくとも子は育つ」と人は、いう。もちろん、障害のあるこの子の将来を楽観はできない。でも、けれど、普通に考えれば、親は先に逝く存在なのだ。

そう考えれば、親がなくても育つ子に育てていかなければならない。うっすらと口ひげを生やして昼寝する我が子の寝顔を眺めながら、Mさんは、意を固める。

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皮膜
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