誰彼の区別なく敬語を使い、丁寧な言葉遣いをしています。それは、私が丁寧な人間だからではなく、面倒臭がりな人間だからです。
会話は、距離と位置を指し示す表現です。誰が先輩で誰が後輩か、誰が上司で誰が部下か。本来は、その種の関係性によって使い分ける必要があります。
でも、距離と位置を探知する能力に欠けている私は、「誰に対しても丁寧な言葉を遣っておけば、それで文句をいうヤツはないだろう」と敬語を使います。
私と真逆の人もいます。関係性を問わずタメ口でズカズカ相手の懐に飛び込み、それが許されるキャラクターの人です。私は、そういう人を心底うらやみます。