夫婦を何組か集めて、夫と妻の写真を別別に撮影して、それをバラバラに並べる。「この中から夫婦の組合せを選んでください」と被験者に尋ねる。
アメリカの大学の研究によれば、若い夫婦の写真の組合せよりも熟年の夫婦の写真の組合せの方が正答率が高い、という。つまり、夫婦は、次第に似てくる。
「共有された時間がそうさせるのか、共有された環境がそうさせるのか、それとも共有された感情がそうさせるのか」と私は、不思議がる。
「まぁ、犬も飼い主に似るっていうしね」。大雑把な君の分析は、「似た者夫婦」を羨む私をがっかりさせる。今のところ、私たちは、あまり似てはいない。