満員の電車に揺られながら
満員の電車に揺られながら、窓の外をぼんやり眺めています。オフィスに向かうサラリーマン、通学する学生。日常の風景が目に飛び込んできます。
行きたくて行く人人よりも仕方なく行く人人で、朝の電車は、混んでいます。その時、駅のホームの突端に、カメラを構えた2人の少年の姿を見ました。
ホームに入る下り電車。通勤時間のいつもの通勤電車。私には何らの興奮も、関心すらも覚えない対象に向かって、彼等は無心にシャッターを切っていました。
私は、意外に思い、同時に、日常の中に非日常を、あるいは幸福を見出す能力のことを考えていました。上りの電車は、何事もなくホームを出て行きます。
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