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就職(1)

就職を希望する若者の裏アカウントを調査会社に探らせて、投稿内容に関する評価を採用に反映する企業がある、との新聞の記事を眺めています。

「面接でプライバシーに関わる質問をするのが難しく、表に出てくる情報が限られている」とは、企業の言い分。「ネットをたどれば、本当の姿が見える」と。

でもなぁ。恋人探しなら別だけど、採用だからなぁ。「裏で何を書き込んでいるか」ってのは、就活生の能力とか適性を超える価値ではない気がします。

「表の顔こそ真の顔である」との命題は、確かに疑わしい。でも、それと同様に、「裏の顔こそ真の顔である」との命題もまた、疑わしく思えています。

矛盾の総和が人生だ(小津安二郎「彼岸花」)


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皮膜
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