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窓の中

窓の中のストーブに恋した雪だるまがいいました。「よし、どうしても僕は、窓ガラスを壊してでも、入って行って、あのストーブに寄り掛かってやろう」。

「お前がストーブのそばに行けば、溶けちまう」と犬がいいます。春が来て、願い虚しく雪だるまは溶けてしまい、跡にはストーブの火かき棒が残されました。

子どもが雪だるまの芯に使った棒でした。「なるほど、これでやっと、あいつがあんなにストーブを恋しがってた訳がわかった」。犬がいいました。

アンデルセンの童話を思い起こしながら、日本列島のイラストの中に、君住む町の、今日のお天気のマークを探しています。私の中にも、火かき棒があります。

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皮膜
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