2016年の2月29日は、確か、月曜だった。日曜の夜、カレンダーを眺めながら、Sがいった。「なんか、4年に1度のおまけの日って、得した気分になるね」。
「そうかなぁ。休みの日だったらそうかもしれないけど、1日余計に働くって、損した気分しかないけど」。私は、TVを見ながら不満を垂れた。
「キミぃ、それは、人生への対し方という、根源的な問題だよ!」と、冗談めかしてSが笑った。「じゃあさ、明日は、2人でおまけを楽しもう」と。
「翌朝、2人ともカイシャに電話して、仕事をサボったんだった」と今朝、思い出した。「人生への対し方」というSの言葉は、今でも私の宿題だ。