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絶妙と微妙

大人になってからの人付き合いは面倒だ。
だからこそ大人になってから友達になれた人は貴重だと感じる。
自分の中で人間関係ってのは割とカテゴリー化されていて
・家族
・友達
・知り合い
・仲間
・同僚
なんかで分けられている。と思う。
特にこの人はこことかちゃんと分けたわけじゃないけど第三者に話す時
「この前友達が〜」と話すのか
「この前知り合いが〜」と話すのかって感じ。
仲間…?て思うかもしれないが
同じ目的を持って行動したりするだけの人間関係で、友達ほど仲良くもない。
友達は目的がなくても会ったり遊んだりする。特に何かを決めなくても会える人は友達と呼んでいる。気がする。
知り合いってのは大人ならではで、
特に同じ目的があるわけでもないし、仲良いかと聞かれるとそういうわけでもない。
大人、社会人になるとよくわからん付き合いなんかもあったりする。
いっその事嫌な奴なら付き合いも切れるけどそういうわけでもないどうでもいい関係があるわけで。

この「知り合い」の中でも非常に微妙な人間がいる。
好きでも嫌いでも悪いやつでもない。
微妙な奴だ。
何が微妙かっていうといちいちどうでもいい事しか言わない。
いやいや、そりゃ友達間でもそうでしょ
と言いたくなるけどそこはちょっと違う。
友達間とのどうでもいい話しはどうでもいいなりに会話のリレーがしやすい絶妙などうでもいい話なのだ。

その微妙な奴はこう言う。

何かを買った話しをすると
自分はお金がないという。

映画やらテレビの話をすると
自分は面倒くさくて観てないという。

どこかへ出かけた話をすると
夏は暑すぎて行けない、冬なら寒すぎて外に出る気がしないという。

はあ、そうですか。


としか言えない。
稲川淳二の足止めされた旅館の仲居さんばりに
はぁとかへぇとかしか言えない。

別に同調を求めてるわけでもないし
金がないからどうという事もない。
ただそれを僕に伝えてどうしろと。
一貫して言えるのは
お前の努力や気持ち一つじゃないのかとしか言えない。
面倒臭いから言わないけど。

昔、あまりにこんな事ばっかり言うもんだから自虐ネタだと思ってそういう対応したらへそを曲げた事があった。
恐らく余裕がなく、卑屈にならざる得ないのかなとも思う。
とはいえマジで自分次第でどうにかなりそうな事ばっかりだけど。

絶妙と微妙は紙一重でそのボーダーは人によっても違うかもしれない。
けど少なくとも僕はその微妙な奴を反面教師にしてこうはなりたくないなと気をつけてる。

記事投稿:クドーサン

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