エネルギー管理士(電気分野)に合格した話【総論編】
エネルギー管理士を受験する皆さんを応援します!
前書き
2024/8/4に令和6年度のエネルギー管理士(電気分野)試験を受験しました。そして同9月中旬に合格証が届きました。
1回目の受験で合格できたことは、家族の支え、努力、そして少しの運のおかげだと思います。
このnoteでは私の勉強方法をご説明し、エネルギー管理士を受験する皆さんの手助けになればと思います。また、書きたいことはたくさんあるので、【総論編】と【各課目編】に分けようと思います。
私の生活環境
私の生活環境を説明します。
43歳。妻、息子(高2)、娘(中3)の4人暮らし。
製造業勤務。朝5時半起床。7時過ぎに出社。18時頃帰宅。22時頃就寝。カレンダー通りの休日。休日出勤なし。
勉強する時間は、それなりに確保できました。
あと、生活環境ではないですが、私は電気系ではありません。化学系です。
必要だと思うものと、使用した勉強道具、及び感想
まず、これだけは必ず持っていてください
勉強方法も知識も人それぞれだと思います。電気系の高校、大学を卒業している方は基礎知識があるので、知識はすでにお持ちだと思います。基礎知識はあまりない、という方でも取得できる方法として書いていきます。
エネルギー管理士を受験して、できるだけ早く、1回で合格したい、2回でもいいから、という方に必要と思うもの。
電験三種は必ず合格しておいてください!
これでエネルギー管理士受験勉強の半分は終わりました。
残りは「エネルギー管理士用」の勉強をするのみです。
私は令和5年度上期の電験三種試験で合格しました。
電験三種は令和4年度上期から受験を始め、3回目の受験で合格しました。
1回目:理論
2回目:電力、機械
3回目:法規
めっちゃ大変でした💦
その2か月後からエネルギー管理士の勉強を始めました。
エネルギー管理士の問題は電験三種に似ています。同等といってもいいと思います。それはどのWebサイトでも同じようなことが書かれていると思います。私もそう思います。
また、エネルギー管理士用の参考書や問題集は少ないです。電験三種と比較して受験者数が少ないですし、需要も電験三種より少ないからだと思います。需要が少なければ供給が少ない。当たり前です。
だからこそ、電験三種で基礎を身につけましょう。
ギリギリの点数、60点で合格した場合は、電験三種で使用していた参考書を読み直した方がよいです。私も4機(変圧器、直流機、誘導機、同期機)は分からないことが多かったので、電験三種の参考書で理解を深めました。
使用した勉強道具
10か月の勉強期間中に使用したものは以下の通りです。
eラーニング教材 (SAT)
「エネルギー管理士 電気分野 超速マスター 第5版」 (TAC)
「2024年版 エネルギー管理士(電気分野)過去問題集」 (OHM)
「U-CANの電験三種 テキスト&重要過去問」 (U-CAN)
「1」と「2」は2023年10月から2024年2月まで使用しました。
2024年3月から7月までは「3」を使用しました。5か月間は過去問を解き続けました。
「4」は分からないことがあったときや、忘れていたときに、振り返りで読んでいました。
次に使い方と感想を述べます。
いる?いらない?使用した参考書等の感想(あくまで個人の意見です)
1.eラーニング教材 (SAT)
SATのeラーニング教材は電験三種受験時も使用しました。
54,780円と、電験三種よりは安いのですが、それでも高いです。
値段ほどの効果はないと思いました。
テキストがフルカラーで読みやすく分かりやすい。
eラーニングは、環境が整えばいつでもどこでも勉強できる。
テキストと動画の誤植が多い。
動画の説明がほぼテキストを読むだけ。詳しい解説が少ない。
優しくレビューしました。
私はテキストは全て読み、問題も解きましたが、動画は途中で見るのをやめました。時間がもったいないです。
SATさん、エネルギー管理士も力を入れて教材作ってくれませんか?
2.エネルギー管理士 電気分野 超速マスター 第5版 (TAC)
「1」の補完参考書として使いました。
これで学んだことは、何だったかな、というくらい記憶がないですが、覚えたことの振り返りとして使うには良い参考書だと思います。
「1」を買わない場合、書店やWebで販売されている参考書を数冊買った方がよいです。その方が安いです。
ただし、参考書1冊では合格できません。それほど簡単な資格試験ではないと思います。
3.2024年版 エネルギー管理士(電気分野)過去問題集 (OHM)
最初に「電験三種を取得すれば、エネルギー管理士の勉強の半分は終了」と書きました。残り半分は過去問を解くことです。
過去問10年分を、原理、解答方法、解答の理由まで分かって解ければ、だいたい合格するのではないかと思います。
解説もまあまあ丁寧です。分からないところは参考書を読んで理解したり、Webで調べればよいと思います。
それでもわからない場合は、その問題はあきらめましょう!
【各課目編】でも書こうと思いますが、60点取れればいいんです!
60点を狙うと不合格になる可能性が高いと思いますが、80点くらいを狙えば、ギリギリ60点くらいになると思います。
私は過去問を
令和5年~令和元年:5周
平成30年、平成29年:2周
解きました。
10年分は解く力がありませんでした。
そして古い時代の問題ほど難しいと思います。
あと、令和元年の問題はどれも難問に感じました。
4.U-CANの電験三種 テキスト&重要過去問 (U-CAN)
電験三種用の参考書ですが、コンパクトに重要なことがまとまっていて、使いやすいです。ただし、多少詰め込んでいる感じなので、説明が少ない部分もあります。これも自力で調べるしかありません。
2色カラーですが、絵や図が多く載っていて、理解しやすいです。
とりあえず一冊持っておくには良い参考書だと思います。
最後にいろいろ
エネルギー管理士試験は難しい。
エネルギー管理士の合格率は、だいたい30%です。
対して電験三種の合格率は20%くらいです。最近は25%くらいまで上がっています。
合格率だけでみれば、エネルギー管理士の方が簡単に感じますが、おそらく受験者のレベルが全然違うと思います。
エネルギー管理士の受験者は、前提として電験三種レベルの知識を身に着けていると思います。その上で、この試験を受けて、合格率が30%台なのですから、大変ですよね。
電験二種からは神の領域
電験三種→エネルギー管理士、と取得しました。順番で行くと電気系の資格は「電験二種」になるのですが、私はここで勉強を終えます。
電験二種は一次試験が4科目、それに合格したのちに二次試験が2科目。
一次試験は択一式なので、どうにか合格できそうですが、二次試験は記述式です。こんなん、実際の業務で電気を扱っている人か、電気大好きな人しか合格できませんって。
誰か電験二種を効率よく合格できる方法を教えてください。
教えてくれたら、一回は挑戦する、かもしれません。
Fin