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エネルギー管理士(電気分野)に合格した話【各課目編 課目3,4】
各課目の勉強の続き
前回のnoteで課目Ⅰについて書きました。
課目Ⅰだけでも大問ごとに書くと、それなりの分量になるとわかりました。
できるだけ勉強したことを伝えたいので、割愛せずに書こうと思います。
課目Ⅲ 電気設備及び機器
問題7,8 工場配電
電験三種の「電力」のような内容です。
課目Ⅲに限らず他の課目でも言えるのですが、エネルギー管理士の問題は電験三種よりも字句の択一問題が多いように感じます。計算問題も大事ですが、字句穴埋め問題を確実に得点することが合格に近づく方法だと思います。
字句穴埋め問題は電験三種の問題とエネルギー管理士の過去問を解いていれば、ある程度覚えられると思います。また、過去問の穴が空いた部分だけでなく、文章全体を読んでおくと、他の部分に穴が空いていた場合も解答できるので、ぜひ過去問の文章全文を読んでください。
計算問題は日負荷変動が出題されれば、それほど難しくないかと思います。
工場受電、配電の問題も確実に解けるようすると良いです。変圧器の並列運転はここ数年出題されていますし、短絡インピーダンスの違いによる変圧器の負荷の計算も出題されています。電圧降下や線路の電力損失も好まれて出題されているので、過去問から解法を学ぶのが良いと思います。
計算問題の小問はだいたい5問です。
「苦手だわ」と思ったら、最初の3問だけでも解けるようにしましょう!
難しい問題は飛ばしましょう。何度解いても分からないものは分からない。
全部理解することは良いことですが、他で得点できるのであれば、簡単な数問だけ解いて次の問題に移りましょう。
問題9,10 電気機器
電験三種の「機械」のような内容です。
私はこの範囲が非常に苦手でした。今でも理解していません。実際に見たことがあるものは変圧器と誘導機だけです。ほかの機器は見たこともないですし、動作原理を基礎から学んだこともありません。
4機(変圧器、直流機、誘導機、同期機)の動作原理は確実に理解しましょう。ぼんやり理解しているだけですと、エネルギー管理士試験では思った以上に深堀りした問題が出題されます。電験三種で使用した参考書の細かい部分まで読み込んで過去問を繰り返し解くことで、徐々に理解できると思います。
計算問題は全体的に難しくて・・・。
簡易等価回路計算
無負荷試験
短絡試験
拘束試験
負荷損、無負荷損の計算
これらについて繰り返し問題を解けば、おおよその問題は解けると思います。出題形式が難解な場合が多いように感じますが、問われていることは同じことが多いと思います。
計算問題は基本的に誘導問題なので、最初の小問で混乱して間違えないよう、時間をかけて確実に解けば、最初の2、3問は正答できると思います。
あとは得意か不得意か、で問題を飛ばすか解き続けるか判断した方が良いです。
課目Ⅳ 電力応用
問題11,12 電動力応用
得意、不得意が分かれそうな問題だと思います。
インバータの問題
高校物理の力学と、ちょっとした大学の数学(と言っても微分積分の基礎なので、高校レベルかもしれません)の混ざったような問題
誘導機や同期機の問題
ポンプの種類や計算問題
こんな感じの問題が出題されます。電験三種の範囲外の問題が多いです。
特徴は・・・
問題文がめっちゃ長い!なのに問題数が少ない!
という設問があります。
私が受験した令和6年度も同様の問題が出題されました。出題されたときは焦ります。事前にこの手の問題が出題されることを知らないと、時間がかかると思ってめっちゃ焦ります。
ただし、問題は簡単な場合が多いようです。文字式に与えられた数値を入力して計算するだけ、という問題が多々あります。
時間がなければ後回しにするか、解かなくてもよいと思います。
時間があれば得点源だと思って解答した方が良いです。点数を取りやすいです。
力学とポンプは慣れなので、数をこなせば解けるようになるパターン問題です。得点源にできるようにした方が良いと思います。
インバータの問題は・・・、私は苦手なので、うっすら覚える程度でした。
字句穴埋め問題は7割程度解けるようにしておいた方が、合格に近づくと思います。基本的なことしか問われません。難しい問題はパスしても良いと思います。
問題13,14 電気加熱,電気化学
選択問題です。私はこの2つを選びました。残り2つは勉強していません。
どの選択問題も同様だと思いますが、基本は暗記です。
繰り返し問題を解いて、字句穴埋めの部分を覚える。
関連する問題が他の年度の過去問に載っていれば、両方を読み比べて理解を深める。
分からない言葉や意味が出てきたら、積極的に調べて脳に焼き付ける。
新しいことが発見される分野ではないので、物理法則、化学反応に従って解けばよいと思います。
選択問題は問題文が短く、解く時間は少なくて済むので、苦手な場合はこの部分のみ10年分解いても良いと思います。サクサク解けますし、分からなければ解答を見ながら覚えればよいと思います。
電力応用は大問が4つ。配点は全て50点です。
選択問題も50点ずつ、計100点ですので、選択問題は8割くらいは正答できるように準備した方が良いと思います。そうすると、電動力応用で多少間違っても合計で120点は取れると思います。
簡単な大問を得点源にしましょう!
課題Ⅱは次回に先送り
課題Ⅲ,Ⅳで2,000字を超えました。申し訳ありません。
課題Ⅱは別のnoteでまとめも含めて書きます。
課題Ⅱが難関だと思っています・・・
課題Ⅱは電験三種の「理論」の内容なのですが、少々クセがあります。
問題が簡単な年もあるのですが、めっちゃ難しい年もあります。難易度のばらつきが大きいように思います。
では、また。
(続く)