鹿追の美術館
気づけば帰る日に。最終日は、友人に鹿追町にある神田日勝さんの美術館に連れて行ってもらった。
神田日勝さんのことは、今回車で知らなかったのだけれど、滞在中に寄ったカフェでチラシを見て、彼の絵を見てみたいと思ったのだ。
神田日勝さんは、太平洋戦争の終戦間際に、東京から北海道へ家族で移住してきた人。北海道に骨を埋めることを決め、農民として生き、好きな絵を描いた人。32歳の若さで亡くなる前に描いた未完成の馬の作品が特に有名なよう。
未完の作品は、彼がどんな風に絵を描いているのかが伝わってくるし、胸にぐっとくる感じ。
今回は、根室にあるユルリ島という無人島にかつて、人によって連れてこられ、彼らが引き揚げた後に野生化した馬を撮り続けている岡田敦さんの写真と、神田日勝さんの馬の写真が交互に並べて展示されていた。
ユルリ島の馬のことは、別のところで話を聞いて
いたこと、無人島で馬がどんなふうに生きているのか興味があったので、ゆっくり見て行った。
もう、雌馬しかいないので、近い将来絶滅してしまうようなのだけれど、写真の中の馬たちは、真冬を超えて生きていて、なんだか神秘的だった。
美術館の帰りに、友人が連れて行きたいというカフェに案内してくれた。美味しいピザとホットドッグ、コーヒーを飲んでゆっくりしてから帯広へ戻る。
飛行機を乗り、電車に乗り、自分の家まで
あともう少し。