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淡々と目の前にあることをやっていく
今日も雲ひとつない青空。
福島県飯館村は新緑がきれい。ここが、原発の事故で全村避難になったとは、信じられないほど、のどかな風景。
図図文庫という若い女性ふたりが始めた実験スペースに行ってみた。コメリの跡地の広い空間に秘密基地のような面白い場をつくっている。
中には移動販売できるキッチンカーがあり、コーヒーを飲むことができる。大きなスクリーンとプロジェクターで映画の上映会や音楽イベントを企画したりもしている。
起きてしまった事故に対して、今何ができるか、淡々と、目の前にあるできることをやっているのがかっこいいなと思う。
2011年から2023年までの12年間で集めた土壌のサンプルは2万本を超えるとのこと。田畑の除染だけでかかった費用は4兆円あまり。山の除染までやるとしたら、その、倍がかかるのではないかと。本当に果てしない。
コーヒーを飲みながら、図図文庫のこれからやってみたいことの話を聞かせてもらうと、応援したくなる。
福島に来て、原発事故のもたらしたものを目の当たりにして、言葉にならないけれど、ずどーんとなる中で、淡い光が見えてくる。