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新しい世界

今年は新しいことを始めてみようと思っていて、始めたことが製本教室。
近所で教えてもらえるところがあったので、昨年体験教室に行ってみて、
いよいよ今日からスタート。

新しい体験はドキドキする。まずは紙の話から。
なんと、紙に目があるという。
紙の繊維が並んでいる方向を「紙の目」というらしい。

紙に目があるなんて、40代後半になってはじめて知る。
紙は日常的に使っていたけれど、知らないことがこんなにもあるなんて。

紙の目を知るには、たわませてみる、裂いてみる、水につけてみるという
方法を教えてもらう。実際にやってみると、確かに違いがあるのがわかる。
なかなか、初心者には紙の目を見るのは難しいけれど、紙の目があるという
ことを知れただけでも、今日の収穫。

紙で、何かをつくる時には、この紙の特性を知っておくことが大事のよう。
特に、開きやすく丈夫で美しい本をつくるためにも。

今日は小さな三つ目綴じの本をつくることをやってみた。
紙を折る、切る、単純なことなのだけれど、思っていた以上に難しい。
なんだか、ちょっと曲がったり、まっすぐにできない。
ミリ単位の細かい定規で作業をするのだけれど、なんか曲がったりしてしまう。

今日は一人だけだったので、先生に手取り足取り教えてもらいながら
作業する。小学生の図工の授業以来だなぁなんて思いながら。

紙を綴じる時は、針と糸でちくちくする。
製本のための針と糸のつけ方を習う。糸を割るように針をさすのが
うまくできずに、時間がかかる。我ながら不器用だなと思う。

そうこうして出来上がった、小さな本。
手のひらにすっぽり収まるサイズ。
大変だったからこそ、愛おしい。

今年は手製本が出来上がりそう。
新しい一歩、なかなか楽しい。

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