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理不尽な環境って実は大事
みなさんこんにちは。
ひねくれ者のミニマリストです。
あなたは社会生活で「理不尽だなあ」と思う環境にさらされた経験はありますか?
例えばですが
・上司から「こうしろ」と言われてその通りにやったら「言われたことだけをする奴はいらない」と言われる
・じゃあ自分で考えてやってみようと工夫を凝らしてみると上司から「言われた通りにやれよ!」と言われる
・「じゃあどうしたらいいんですか?」と聞くと「そんなもん自分で考えろ!」と言われる
こんな感じですかね。笑
少し極端な例かもしれませんが、こんなこ経験をしたことはありませんか?
確かにこれだけをみると理不尽でしかありません。
が、最近ある動画を見ていると、こうした理不尽な環境も必要なのでは?と感じるようになってきました。
航空自衛艦を育てる学校に密着取材した動画なのですが、それはもう何をやっても怒られるという理不尽極まりない環境でした。
で、教官にインタビューしてみるとこんな発言でした。
例えば、操縦している時に何か不具合・トラブルが発生したとします。
その時は、後ろに乗っているクルーの命であったり、大きなプレッシャーを抱えることになります。
その中で、そのプレッシャーに打ち勝つための心・意識を持てるかどうか、それらを醸成するために厳しさを求めています。
私は自衛隊でもなんでもないただのサラリーマンですが、この動画を見てとても心に響くものがありました。
というのも、そうやってめちゃくちゃにされていくと、本当にピンチになった時に対処する能力がつくからです。
理不尽な環境は自分を育てる
自分で言うのもなんですが、私はとても厳しい高校(全国でトップクラスの部活)にいましたので、毎日が「理不尽」の塊でした。
何をやっても怒られるし、自分がやっていなくても怒られるし、ああしろと言われてやったら怒られるし、違うことをやっても怒られるし・・・こんな毎日でした。
もちろん、嫌になることもありました。
でも、それが続いて行くと、ある日「もうどうでもいいや。どうせ何をやっても怒られるんだし。」と、吹っ切れる瞬間がきます。
そうすると、なぜかその瞬間から世界がガラリと変わって、物事がスムーズに行きます。
何かをやって怒られたとしても「じゃあ次はこうやってみよう」と言う前向きな考えに変わっているのです。
これが、社会に出てピンチに陥った時に「じゃあこうしよう」と言う力につながります。
自分で体験しないと身につかない
だからと言って、これを見たあなたが「じゃあ真似してみよう!意識してみよう!」と言ってできるものではないと思っています。
こう言うのは、実際に自分で体験して、苦労して、やっとの思いで乗り越えない限り、本当の力はつかないものだと思います。
なので、そう考えて行くと、いわゆる新入社員が会社で経験する「理不尽な環境」は、実はとっても大事なのかなあ・・・と感じるわけです。
その時は嫌な感情しか生まれないかもしれません。
後々(と言っても5〜10年後ですが)あの時は大変だったなあ〜程度にしか感じないかもしれません。
でも、実はその経験が自分の実力になっているのです。
今の世の中ではそんな環境は滅多にない
とは言っても、自衛隊のようなエリート集団が集まる学校では、これぐらいの勢いで怒り飛ばしても大丈夫だと思うのですが、残念ながら一般社会で生きる人たち全員がこのような精神力の強い人間ではありません。
普通の社会なら「パワハラだ」と言われて、上司が負けてしまうでしょう。
この時代では。
なので、一般社会でも同じことをそのままやればいい・・・とは思いませんが、そうは言ってもこのような「理不尽な環境」に身を置くことは、ひいては自分のためになるのではないか?と改めて感じました。
実際、周囲を見ていても、このような理不尽な環境にさらされている人間と、そう出ない人間とでは、人間性だけでなく仕事面での実力・判断力・冷静さなども確実に違っています。
人間揉まれないとダメなんだなあ・・・と感じた瞬間でした。