宙に浮かびあがる、掴めない何か。
遠くを見ていることがある。何かを考えていることがある。
自分が遠くを見ている、そう自分で知覚することがある。
思考は直に言葉をもたらしていく。僕が思っていると勘違いをしている、僕が知っている言葉、見たことの有る表現、感じたことの有る色。
詩的表現を用いる程、脳と水晶体が乖離していく様を見る。
足元を見まいとしているわけではないんだ。
きっとその先に何かが見えている。何処を見ようとしている。
その先は奈落、そう思う自分が居る。白砂青松なんて待っていない。
そう思う理由は「取り零した」そう潜在的に感じているからなのだろう。
掴むことは出来ないとわかりつつも今日も手を伸ばす。伸ばしきって行き場の無くなった肘は今日もまた鋭角を作り上げていく。
重たい瞼の先はまた白い天井、また90°曲がった世界を見る、視線の先には幸福が有る。そう信じている。
幸福はtriangleの中にだって。