キイロヒラタガムシ
近所の池に生息する、キイロヒラタガムシを紹介します。
キイロヒラタガムシは水草が豊富な浅い湿地を好みます。
池沼や水田、河川の岸際などいろいろな環境で見られます。
1匹見つかると周りに沢山いることが多いです。
キイロヒラタガムシ $${Enochrus simulans}$$
コウチュウ目 ガムシ科
大きさは5mmくらい。
飼育観察していて気づいたこと
大きなガムシより、お腹に貯める空気の割合が多くて、ほとんど脚に毛が生えていません。
泳ぐのはとても下手でした。何かに捕まらないと潜れない?
得意技は、体を逆さまにして水面下を歩く事です。
同定について
実は、ヒラタガムシの仲間は同定が難しく、水生昆虫の研究者の方々に教えてもらって、最近やっと同定することが出来るようになりました。
名前にあるように、光の当たり具合で黄色く見える事がありますが、個体差で黒色にしか見えないやつもいます。
ポイントは、上翅に10条の目立つ条溝(溝のある点の列)が並んでいる所。
そして、オスは下の写真ような交尾器の形をしています。
※赤い線は1マイクロメートル
下はオスの標本です。
※赤い線は1ミリメートル
なお、本やネットで紹介されている中胸腹板突起だけで、同定しようとすると間違える事があるので注意が必要です。
田んぼとかで、割と見かける普通種なので、皆さんも探してみてください。
おしまい