森の学校キョロロ「ゲンゴロウ相調査」2024年6月
2024年6月29日。
新潟県の「森の学校キョロロ」で行われた「第2回 ゲンゴロウ相調査」に参加しました。
※通常、森の学校キョロロでは、生き物は持ち帰ることはできません
当日は、とても暑かったです。
午前10時に集合。
今回はスペシャル講師としてゲンゴロウの専門家の吉井重幸先生が来てくださいました。
「夏は大型のゲンゴロウ類はあまり見られず、幼虫の姿で過ごしていて採れることが少ないから、小型種を中心に探してみましょう」という説明がありました。
調査する場所は、前回と同じキョロロの広い敷地の中にある池です。
小型種は、白いバットの上に網ですくった枯葉を入れて、水でゆすいで探します。
この方法で、落ち葉に隠れてあまり目に留まらないような、水生昆虫をたくさん見ることができました。
※キベリクロヒメゲンゴロウやヒメゲンゴロウ、ガムシの幼虫など。
水面には、オオアメンボ、ナミアメンボ、ヒメアメンボ、そして僕が初めて見るハネナシアメンボもいました。
捕まえた水生昆虫は、顕微鏡で種類を同定します。
そして、タトウ(包み紙)で展脚(脚が見えるように形を整える事)して、乾燥させるために保管します。
新しく見つかった種類では、クロズマメゲンゴロウとマメゲンゴロウが記録されました。
今回、吉井先生が福島県で捕まえた貴重な水生昆虫を持ってきてくださって、生体や標本で展示してありました。
下は展示の写真です。
タガメの生体もありました。
タガメは新潟県では絶滅危惧Ⅰ類(絶滅の危機に瀕している種)となっています。
水生昆虫の標本もすごい量でした。
タガメやタイコウチの幼虫から成虫までの脱皮殻の標本は、初めて見ました。
そして、貴重なタガメの脱皮殻の標本の作り方を教えてもらいました。
この作り方は、他の似たような小さな水生昆虫の標本づくりにも使えるそうです。
プリンカップのフタの上に薄く水を張り、脱皮殻を置く
脚が いい感じに広がるように、フタや脱皮殻を揺らす
周囲の水分をティッシュの先をねじったもので吸い取りながら、ピンセットで脚を整える
乾燥させる
いろいろ、教えてくださったキョロロの大平さん、吉井先生ありがとうございました。
おしまい
下は「森の学校キョロロ」の公式ブログの記事です。
下は、「森の学校キョロロ」の第1回ゲンゴロウ相調査の記事です。