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大森靖子『超天獄』日記 10月28日

2日前、大森靖子さんの新アルバム『超天獄』がリリースされた。
2年ぶりのアルバムで、ファンの私にとっては大事件である。

やっぱり靖子さんの音楽は初めての感覚をくれる。
未知の感覚もあるし、分からないだらけ超たのしい。
たくさん感じるし、たくさん考える。
打ちのめされたし、揺さぶられてる。
だからけっこう精神力を使っている気がする。
毎日揺さぶられながら、仕事も精一杯頑張ってる私すごいえらいと思うんだよな。

聴くたびに感じることが変わっていくから、記録していこうと思う。

今日は、「打ちのめされた」主な要因である、「VAIDOKU」がようやく気持ち良く感じるようになってきた。
いっぱいいっぱい考えたことはあるけれど、言葉にはできるかどうか…まだ難しい。

それから、仕事から帰宅中の車で聴いた「東京のせいにして」から「衒想即興曲」への流れがどどどど真ん中でめちゃくちゃくちゃに良かった。
「東京のせいにして」の尾をひいて響くギターの音が、夜から朝になる途中、まだ朝とも言いきれないくらいの時間帯、空に1羽だけ鳥が飛んでいくような、物音しない静かな空気にサイレンがこだまするような、そんなふうに感じた。
自分は正常なのに、「東京のせい」とか、「病気のせい」とか、何かのせいにしてやっと周りに受け取ってもらえるみたいな、そんか物悲しさが朝焼けみたいに優しく漂っていた。

「衒想即興曲」は演奏がめちゃくちゃ好き。
シンプルな音たちがよく聴こえて、シンプルな音なのにすごい。靖子さんの歌い方も超すごい。遊びがあって、めちゃくちゃ音楽。かっこいい。
そしてそこからの「超天獄」は、超天獄の竜宮城で靖子さん率いる乙姫様たちが踊っているみたいに思えた。大好きな曲。
「最後のTATTOO」での今日好きだった歌詞は「生きたい 歌詞で泣かそう 泣かせるのが仕事だぜ泣かねえよ」だった。それまでの「生きた証を残そう」と音が似ているのに、意味はぜんぜん違うのすごいし、靖子さんの仕事に対する誠実さが超かっこよくて好きなんだよなあ。
アウトロも好きで、ギターが良いな…と思っていたら、あ、ドラムが良いのかな、あれ、キーボードが!良いのか、え、ベースも、良いな!わー!、と、なります。
靖子さんの歌がいいのはもちろんそうです。
大好きなアルバムの締めくくりだなあ。
超天獄、いろんな景色があってたのしい!

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