印籠のように発する「主人が、学業優先でと言っているので」という言葉が、子供に与える悪影響について(教育論)
すごく大切なことなので、ここに。
「主人が学業優先と言っている」というママの発言について。
ありそうな言葉だし、聞きそうな言葉。
かつ納得感のありそうな決定的発言に見えます。
この言葉。お買い物でいうと「決済権を持つ人がだめだと言っているので」ということなのですが、この裏にはとてもない闇が潜んでいると私は思っています。
シュチュエーションを考えると、ママが申し訳なさそうに言う感じが思い描かれると思います。オーディションに受かったのにお断りするときや、進級するときなど。
子供はやりたいと思っている。けど、「パパがだめって言っているから」子供がやめざるを得ない状況。
「主人が言っているので・・・・」
すごい言葉です。
「主人がダメだと言っている」だけなのです。
ママからしてみたら「私は続けさせたいんですが」と言いたいのかもしれません。
あるいは、ママとしても相手に言い出しにくくそう言っているのかもしれませんが・・・
「パパの決定」=「家族の決定」ではないんです。
子供は当然、混乱します。
ママは、やらせたいと思ってくれている。ママは言う「パパがダメだって言ってるから(私はいいんだけどね)」
「パパが学業を優先って言っているから(私は、どっちもやればいいと思っているんだけどね)」
ママが自分を守っているようにも取れます。
こうなると、もう悪いものしか生みません。
「学業はパパからやらされているもの」になり
「ママは味方してくれるけど、パパが言うから仕方ない」となり
「大好きなパパと大好きなママは意見が違う」となります。
どんなに、ママの意見が違ったとしても
家族の方針を外に伝えるときは「家族としての意見は、学業優先と決まったのでそうします。」
と言ってほしいなと思います。
もう一つ。ママはこういうとき、板挟みだったりして、さらに「やめる」ということを直接言わなければいけなかったりして本当に辛い状況にいる時が多いので、ママ以外の人にもわかってもらいたくて書きました。
私は、子どもたちと1年に一度ミュージカルを打ったり、スクールを運営しています。
どの団体もそうだと思いますが、学業を優先しないスクールはないです。平日の昼間に、稽古やレッスンをしようなんて場所はありません。
子供は馬鹿じゃない。
よく見ているし、感じています。
「学業優先」という言葉は、よくよく考えてから言わないと
子供にとって、相当の不信感になります。
次は、うちのスクールの子どもたちが、どんなに忙しくても
絶対に学校の成績が下がらない理由を書きたいなと思います。