入院1日目のホームシックとマタニティーブルー。
泣き疲れて、
いつのまにか寝落ちしていた。
↓(出産当日にまさかの緊急入院!!( ´Д`)y)
ふと時計を見ると、
深夜2時。
先週の今頃は、
夫のPちゃんとTVを見ていたことを思い出す。
まだあの時は、
お腹の中に赤ちゃんもいたと思うとまた泣けてきた。
私の夜泣きがはじまった。
さっき会ったばかりの夫にも、
会いたくて仕方がない。
つい2日前までそんな生活を送っていたはずなのに、
もう遥か昔のことのように感じている。
家に帰りたい。
入院1日目で、
すでにホームシック。
抜け殻の様な私の身体と心。
赤ちゃんどこに行っちゃったの?
寂しさで胸がはち切れそうだった。
陣痛の様に襲いかかる涙も、
明け方には出なくなっていた。
朝になり、
検温と血圧検査。
子宮の状態も良好らしいが、
全身強度の筋肉痛。
起き上がるのが辛い。
朝8時。
朝食は和食。

赤ちゃんの為に食べよう!
と意気込んだがあまり箸がすすまない。
おっぱいの出をよくするために栄養
のあるものを食べなきゃと思うと、
昨日のことを思い出してしまう。
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側にいない赤ちゃんの為
初乳を搾乳することになった・・・。
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<<母乳が出た!>>
当たり前のことかもしれないが
正直驚いた。
赤ちゃんがいないのに母乳は出る・・・。
それだけでまた泣けた。
必死で涙を堪えながら慣れない手つきで、
胸をつねった。
「痛い・・・」
ただただ痛かった。
「次第に慣れてくるわよ!」
とベテランの看護師さんに手伝ってもらい、
懸命にようやく25ミリを絞りだした。
そして近くにいた看護師さんが何気なく言った言葉が、
ひどく胸に刺さった。
今までなら何も気にしないし、気にならないのに、
今の私は何を言われたとしても過敏に反応してしまう。
(これがマタニティーブルーなのかな?!)
授乳室を出て、
また涙が溢れた。
悔しかった。
守ってあげたい存在がいない私は
威嚇さえできない。
悔し涙を堪えきれなかった。
目も顔もパンパンに腫れていたが、
もうどうでもよかった。
食べられるものだけ食べよう。
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入院生活は、
規則正しく、
7時に検温
8時に朝食
12時に昼食
15時におやつ
18時に夕食
となっていいた。
時間になれば必ず運ばれてくる食事。
毎食、凝った料理の彩りや盛り付けに癒されていた。
美味しそう・・・。
一口食べると、次第に食欲が湧いた。
昼食は、
夫の好きなハニーマスタードチキン。
少し残して置こうとラップした。
また午後からは、搾乳。
4時間ごとに絞り出す。
赤ちゃんはいないのに、
おっぱいだけはよく出た。
(また余計に泣けた。)
落ち込んでいる様子の私を見兼ねた看護師さんが、
「赤ちゃんに会いに行く?」
と提案してくれた。
「いいんですか?外出して!!まだ産後1日しか経っていませんが・・・」
と声が上擦った。
「あなた治りもいいし、先生の許可も降りるはずだから、明日にでも赤ちゃんに会って来たら?入院中の病院にも確認するわよ!」
と途端にシロクロだった景色がカラーに色づいた。
嬉しかった。
小躍りしそうになったが、
やはり身体は動かない。w
でも、
明日は赤ちゃんに会える♡
嬉しさのあまり、
また泣けてきた。
感情の起伏が激しい。
これがホルモンマジックなのか・・・?
早速夫に電話し、
面会時間を確認した。
(11時〜20時までとのこと)
少しでも早く会いたかった私は、
朝一に行く約束をして、
興奮気味の気持ちをシャワーを浴びて
落ち着かせた。
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夕方になると、
父が産院に来た。
「よくがんばったね。
お母さんになったんだね」
と頭を撫でてくれた。
なんだかとても照れ臭かったと同時に、
気を張っていた自分にもようやく気づいた。
そして、
グッと涙をこらえた。
(さすに一日泣き過ぎだ、、、)
そして時間になり、
私の夕食が運ばれた。
今夜は中華。
エビマヨまでついてきた。
とびきりのご馳走だ。
ただ、またひとりで食事をすると思うと、
気が乗らなかった。
すると、
院長が部屋にやってきて、
父と私に労いの言葉をかけてくれると、
院長夫人が後ろから、
「どうぞ、今夜は親子水入らずで召し上がってください」
と父の分まで用意してくれた。
私はいつも父の食事の心配をしていた。
(母が亡くなってから父の食生活は乱れ放題な気がしてならないからだ)
しかし、
今日は色々と一安心。
しかも、
一緒に部屋で2人きりで食事をするなんて随分と久しぶりのこと。
ようやくご飯の味がした。
どれも最高においしかった。
院長と院長夫人の温かいお心遣いに感謝し、
今夜はぐっすり眠れそうな気がした。
やっと明日は、赤ちゃんに会える・・・。
出産した際に撮った、
唯一の写真を何度も見返しまた寝落ちした。
このnoteは私と息子の覚書として記する。12月10日(木)産後約2週間後に無事退院いたしました。)
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