調理法を発見する

まだ息子が夏休みで料理をせざるを得ない日々だ。もうなんとかやっつけるしかない。やりたくない。料理きらい。「かんたん レシピ」などとキーワードを入れて検索魔になったり。
だが最近ひとつだけ料理に対する発見があった。

それは「シュエ」というものだ。
「汗をかかせる」という意味のフランス語だそうだ。野菜を低温でじっくり炒めて水分を出させ、香りや甘味を引き出すという調理法だ。
野菜を炒めるなんて日々やっているが、私なんて適当に油をひいてはバアーッと木べらを前後左右させ、火が通ってるっぽくなったら焦げる前に火を止める程度のこと。

辻仁成さんがdancyuのwebでいろんなスープの連載をしていて、その中に載っていた食べるミネストローネを作ってみたのだ。

そこでは、野菜を炒めるときにこの「シュエ」をしていた。野菜類を少しの塩だけで15分かけて焦げないようにじっくり炒めると書かれているので、その通りやってみる。
その後水とトマトとコンソメを入れて煮る。というのが大まかな作り方なのだが、えらく驚いた。
塩とコンソメしか味付けしてないのに、おいしい。甘い。

こういう根拠を持ってレシピってできているのだなと再発見。
15分も炒めてられない、と省略してしまうところだがここがキモだったとは。

料理好きには変身できないが、今日も夕飯をやっつけてやる。

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