#72【子育て】自治会の夏祭りに思うこと
私の住む地域では、自治会が主催する昔ながらの夏祭りがあります。
小さめだけど造りのしっかりした御神輿(おみこし)を大人達が担ぎ、子ども達は御囃子(おはやし)の演奏を披露します。
さらには「悪魔祓い(あくまばらい)」と称して、各家庭の玄関まで訪問し、 子ども達が「悪魔祓いー、やー」と元気な声で叫びます。(笑)
お祭りの約1か月前から、週に一度公民館に集まって、御囃子の練習をするのですが、息子もその同級生達もとても楽しそうです。
御囃子を教えてくれるのは地域の皆さん (多くは年配の男性) で、基本的にボランティアですし、御囃子を指導できる人自体が貴重なので、ありがたいなと思います。
きっと子ども達にとって、夏祭りはとてもいい夏休みの思い出になるはずです。
ですが、その一方で私には気がかりなことがあります。
それは、夏祭りの準備を担っている、自治会役員のママ達の負担です。
(捕捉 「育成会」という主に子供のいる家庭から成る支部の役員さん)
私たち家族が所属する自治会では、持ち回りで役員を引き受けるのですが、役員となるのはだいたい女性 (ママ)。
私から見える範囲の仕事だけでも、
・御囃子の練習の日程をラインで伝え、保護者からの欠席の連絡に、個別に応じる
・練習の合間に配られるアイスや地域の皆さんへのお礼のビールを手配する
・夏祭り当日の参加人数を把握し、飲み物とお弁当を手配する
・前日に、会場の準備を手伝ってくれる人を募り、個別に詳細を連絡する
・夏祭り当日の運営、余興(ゲーム等)の実施、景品等の準備
などなど盛りだくさん過ぎて、想像するだけで眩暈がします。
実は私、保育園で保護者会の会長をやったことがあるのですが、こういった裏方の仕事の大変さはよく分かります。
たかがイベントの参加者にペットボトルのお茶を配るだけでも、重たいお茶をスーパーまで買に行き ( 御用達のスーパーで買わないといけない暗黙のルールがある)、代金を立て替えて後日それを会計係に精算してもらい、購入したお茶を保育園まで運んで…と、けっこうな手間が掛かります。
だからといって、褒められるわけでもなく、もちろん報酬なんてありません。
子ども向けの地域のイベントって、未だにこうした裏方の存在ありきで成り立っている気がします。
私たち家族は、現在の家に引っ越してきてから2年程と日が浅く、この夏祭りにどんな歴史があるのかは知りませんが、伝統ある行事であることは確かです。
ここからは想像でしかないのですが、夏祭りの行程や準備が、女性が外で働くことが一般的ではなかった時代から、そんなに変わってないのでは?と思います。
基本的にどの家庭のママも家にいるのが前提なら、準備が膨大でも協力し合えば何とかなったかもしれません。
でも今は、子育て世代の7割が共働きです。
働きながら夏祭りの準備をするのはかなり大変ですし、結果的に専業主婦のママに負担が集中することにもなりかねません。
楽しい自治会の行事も、やり方をアップデートしていかないと継続できなくなるのでは?
と危機感を覚えつつも、いざ自分が役員になったとき
「やり方を変えていきましょう!」
と声をあげられるかどうかは、今はまだ自信がないのでした。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。