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『フランス人は10着しか服を持たない』シックな暮らしに憧れる

9月に入っても、厳しい暑さが続いていますね。

とはいえ朝晩はだいぶ涼しくなり、半袖では少し肌寒い日も出てきました。朝の身支度がスムーズにできるよう、薄手の長袖やカーディガンをすぐ手にとれる位置に並べ替えて、クローゼットの整理をしているところです。

この作業をしていると手に取りたくなるのが『フランス人は10着しか服を持たない』という本。
20代のころから愛読していて、今でもたまに読み返します。

タイトルにびっくりしてしまうかもしれませんが、フランス人が本当に10着しか服を持っていないわけではなく、季節ごとのワードローブの中核アイテムが10着という意味です。( 下着やコート、小物類は含めない)

私は、この本で語られている「自分らしさを表現してくれて、かつ上質なものを適量持ち長く愛用する」 というモノとの付き合い方に憧れて、自分に似合う服のテイストやライフスタイルを考えて、ワードローブを少しずつ整えてきました。

今では本当に、ワードローブは10着になりました。
スッキリとしたクローゼットを作れたのはこの本のおかげです。

本書は、典型的なカリフォルニアガールだった著者が、約半年間のパリ留学時に学んだフランス流のシックなライフスタイルを提案するものです。

「シック」というのは上品で洗練されたという意味のフランス語。

留学先のホスト・ファミリーは、服の持ち方だけではなく、食事やインテリアにもこだわりを持ち、必要なところにはしっかりと時間とお金をかけていました。
でも見栄を張ったりはせず、高級車を乗り回すようなことはしません。
自分達には何が重要で、何が不要かをしっかり理解していたからです。

さらに、日々の些細なことに楽しみを見出すことも上手でした。

マダム・シックは、朝食の準備をしながらラジオを聴くのが好きだった。イチゴのタルトを作るときには、イチゴの向きをきちんと揃えて美しく並べるのが好きだった。それから、午前中に女友だちに電話をかけて、パリの街の最新情報を交換するのも楽しみにしていた。

ジェニファー・L・スコット『フランス人は10着しか服を持たない』


もちろん、全てのフランス人がこういう生き方をしているわけではないと思いますが、マダム・シックという一人の女性の生き方として見ると、大いに参考になると思います。

少数精鋭なお気に入りのものに囲まれ、それを手入れしながら長く愛用する。何を食べるのか、何を読むのか、誰と会うのかを自分の意思でしっかりと見極めて、日々の些細なことからも喜びを引き出す。

そんな「シック」な生き方を、本書は教えてくれます。

※さらに詳しい解説記事はこちら↓↓

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。


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