ファイナルファンタジーXVI【ネタバレなしクリアレビュー】
閲覧いただきありがとうございます。
日生(ひなせ)です。
話題のシリーズ最新作、ファイナルファンタジーXVIをクリアしたのでレビューします。
ファイナルファンタジーXVIとは
ファイナルファンタジーXVIは、2023年6月22日にSQUARE ENIXより発売されたPS5向けのRPGです。
35年以上続く人気シリーズにおける、16作品目のナンバリングタイトルとなります。
総合評価
ストーリー ★★★★★
キャラクター ★★★★★
システム ★★★☆☆
遊んでよかった感 ★★★★★
総評 ★★★★★
クリア時間 約60時間
トロフィー 45/50
サブクエスト/リスキーモブ全クリア
良かったところ
まずはFF16を遊んで良かった!楽しかった!と思える部分を挙げていきます。
ダークなストーリー
まずはストーリー部分について。
開発陣のインタビュー等を読むに、恐らく本作で一番気合が入っていると思われるストーリーですが、面白かったです!
FF16の物語は"生き方に制限を受けさせられる奴隷"がメインテーマに据えられています。
主人公はロザリアという国の王子、クライヴ・ロズフィールド。
自国を奪われたクライヴは敵国に捕まり、奴隷として戦うことを強いられる。感情を殺して生きる中、かつての友人、そして奴隷解放を夢見る男と出会い、主人公の運命が変わっていく。
かなり端折りましたが、あらすじは概ねこんな感じです。ここに魔法などのファンタジー要素が加わってきます。
詳しく記載しませんが、私はこの冒頭のあらすじだけでかなり心を掴まれました。
この先の結末を含め、クライヴの物語を追っていくのは楽しかったです。
また、FF16は世界観が本当によく練られています。
サブクエストには本筋では語り切れない細々とした設定の一つ一つが取り上げられます。世界観だけでなく、キャラクターの深掘りもしっかりあるので、より愛着が湧くこと間違いなしです。
ドミナントやベアラーといった専門用語を絡めて素敵な世界観が構成されていますが、プレイ中に複雑過ぎて付いていけないという感覚は全くありませんでした。
アクティブタイムロアという辞書のような機能があります。作中に出てくる専門用語の解説を基本的にいつでも読むことができるので、置いてけぼりになることはないと思います。
と個人的には絶賛しましたが、奴隷をテーマとしているために重苦しい話が続きます。流血描写やグロテスクなシーンもあります。人によって好みが分かれる部分かと思いますので、その点に関してはご注意を。
シンプルながら爽快感のある戦闘
続いてゲームの核となる戦闘について。
戦闘システムはシンプルな操作感覚で誰でも遊びやすいように感じました!
ザコ敵との通常戦闘はボタン連打で敵を薙ぎ払える無双シリーズの感覚に近く、ボス戦は敵の行動を上手く読んでヒット&アウェイを繰り返すシビアな戦闘になっています。
簡単操作でクライヴを格好良く動かせるので楽しいです!ただ格好良く戦闘したいが為に、ジャスト回避やパリィを狙いすぎて被ダメを受けることも多々…。リスクとリターンの塩梅もしっかりしていると感じました!
また、強敵との戦闘では瞬時のボタン入力を求められるQTEも発生します。
戦闘の合間にクライヴが格好良く戦う映像が挿入されるので、戦闘がより盛り上がります。ただQTEではもっと色んなボタンを入力させて、プレイヤーにミスを誘ってもよかったですね。
物語が進むほどアクションが増えていき、多彩な攻撃手段が可能になるので最後まで飽きずに楽しめました!
大迫力の召喚獣合戦
本作最大の特徴とも言えるのは召喚獣同士のバトルシーンではないでしょうか。
FF16における美麗な映像は召喚獣合戦で最も映えていると感じました。
人間の何倍もの大きさがある召喚獣がド派手な攻撃で闘う姿は圧巻です。シリーズ恒例の召喚獣に焦点を当てた戦闘、確かにこういうFFが1作あっていいなと思いました。
ただ、一部召喚獣合戦の長さが冗長的に感じることもありました。開発陣はそれだけ召喚獣合戦を魅せたかったのだろうなぁと。
もう少しアップテンポでもよかったですが、物語的に盛り上がる部分なので、記憶に残るアツい戦闘シーンであることは間違いないです!
召喚獣合戦はとにかくかっこいいので、一度見てほしいです!
美しい映像とフォトモード
これは言うまでもないことかもしれませんが、映像がとにかく綺麗でした。私は一般的なテレビ画面に出力して遊びましたが、それでも本当に綺麗でした!
良いゲーミングモニターだともっと綺麗なんだろうなぁと。
加えて、フォトモードが実装されています。
戦闘中もそれ以外も、イベントを除いていつでも起動できます。静止した世界を好きなアングルから撮ることができるので、映像が美しいFF16とフォトモードの親和性が素晴らしかったです!
ノンストレスなロード時間
ロード時間に関しては、評価の減点ポイントになりやすいですが、加点ポイントにはなりにくい印象があります。
長くてストレスを感じる時に、初めて意識をする部分かと思います。
そういう意味では、FF16を遊んでいる上でロードを意識したタイミングは一切ありませんでした。
ロードに時間を奪われたと感じる瞬間は全くなかったのではないか、そのレベルでノンストレスでした。
PS5というハードのスペックと開発陣の努力が成せる技でしょうか。素晴らしいと思います。
残念だったところ
逆に、遊んでみて「ここが惜しかったなぁ」という部分ももちろんあります。個人的な意見のため、あくまで参考程度にお読みください。
パーティメンバー増減の楽しさが薄い
これは一番惜しいと思った部分です。
ストーリー進行に伴って仲間が増えたり減ったりする楽しさはRPGの醍醐味ですよね。ただFF16はその楽しさが薄かったです。
仲間が加入しても、仲間に対してプレイヤーが直接干渉する要素は一切ありません。仲間の装備を変えたり、育成したりすることはできず、戦闘中の仲間は完全にオートで戦います。
プレイヤーが操作・育成できるのはクライヴのみ。正直ずっとクライヴ一人で戦っているような感覚が拭えませんでした。
そういった理由から、パーティメンバーが更新されてもわくわくしなかったのは少し残念でした。もう少し一緒に戦う仲間に対してゲーム的な干渉ができたらもっと楽しいゲームになったのかなと思います。
探索したくならない
続いて探索について。
マップの探索を積極的にやりたくなるようなデザインではなかったように感じました。恐らく以下の2つが理由かと思います。
移動が遅いので、マップの遠くまで探索しに行きたいと思いませんでした。移動に関しては、場所問わず任意でダッシュができるようにしてほしかったです…!
また、本作はかなり暗いです。オプションで画面の明るさを変えられますが、設定値の最大にしていてもなお暗いと感じるレベルです。
宝箱に近付くとアイコンが表示されるのですが、画面が暗いために遠くからではなかなか宝箱を視認しづらく…。
以上の2点が、マップを探索するという楽しさを薄めていたと思います。
探索がメインのゲーム性ではないので、取り立てて気になるわけではありませんが、せっかく綺麗なマップだから探索にも楽しさがあってよかったよなぁと思います。
一部やり込み要素について
この部分については本当に個人的な好みに合わなかっただけなので、触れるのは軽く。
本作にはアレテ・ストーンと石塔の試練という2つのやり込み要素があります。
詳細は割愛しますが、これらはボスの再戦とプレイヤースキルメインの戦闘が楽しめる要素です。
これらが私個人としてはあまりやる気が湧きませんでした。というのも、FF16はとにかく先の物語が気になるので、戦闘アクションを楽しみにいくという寄り道をしたいとはあまり感じず…。個人的にはもう少しミニゲーム的なやり込み要素があれば、旅のアクセントとして楽しめたのかなと思います。
「戦闘アクションを極めるのが楽しい」
「いかにコンボを繋げて最高ダメージを叩き出すか」
「限られた能力でプレイヤースキルが問われる戦闘」
そういったアクション部分を最高に楽しめる方には魅力的なやり込み要素だったかと思います。私ももっとアクションが上手かったらきっと楽しめたのに…!
まとめ
惜しいと感じる部分はあれど、FF16は間違いなく素敵なゲームでした!
私が感じたFF16の魅力を4行にまとめました。
「あのファイナルファンタジーのナンバリング最新作」ということで、ゲーム界隈ではしっかり話題性があるタイトルかと思います。
余談ですが、FFは新作の度にゲームシステムが変わることが多く、意外と挑戦的なシリーズなんですよね。それゆえに賛否が分かれるのも毎度のことかなと。
それでもシリーズを通して名作と語られることが多いのは、一定水準以上の面白さを保っているからだと私は思っています。
今作も例に漏れず、しっかりと面白いゲームに仕上げてきたなと私は感じました!
FFシリーズファンの一人としては大満足の出来でした!
ここまでお読みいただきありがとうございました。今後も不定期に投稿を続けていきますので、お目にかかった際はまたお付き合いいただけると嬉しいです。それではまた。
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