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anime回論 ゾンビランドサガは、佐賀をどうするのか?

アニメが、町を盛り上げることはよくある話だ。

「ラブライブサンシャイン」や「ガールズアンドパンツァー」などは、沼津や大洗に新たな魅力を与えた。

人口の東京一極集中により過疎化が進む地方にとって、アニメの力は大きい。アニメファンが、国内外から押し寄せる。

数カ月前は、地元の人がほとんどだった駅が、多言語が飛び交う、国際的なステーションになることもざらだ。

場合によっては、電車やバス、マンホール、店内が、アニメに変わり。町全体がアニメで彩られることもあったりする。

その光景には、賛否あるところだが、いずれにしても、大きな力ゆえだろう。

ゾンビランドサガは、作中で「佐賀を救う」という言葉がよく出てくる。

私的には、佐賀はそもそも魅力的な県だと思っている。

だが、だからといってゾンビランドサガを地域活性化のために利用しない手はないだろう。

だが、ここで私たちは、「ユーリ・オン・アイス」を忘れてはいけない。

ユーリ・オン・アイスは、ゾンビランドサガ同様、佐賀の唐津駅周辺を舞台にしたスケートアニメだ。

挫折・努力・恋?で展開されるストーリーも素晴らしく、声優は、主人公の勝生勇利役を 豊永利行さん。主人公の憧れのフィギュアスケーターであり、コーチのビクトル・ニキフォロフ役を部順一さん。その他、宮野真守さんなどが声を当てており、文句なしで大人気アニメとなった。

しかし、佐賀にくるアニメファンは、多いとは言えなかった。

これは一つに、地理的な問題がある。東京一極集中である以上、静岡や千葉は、多くのアニメファンが日帰りで行ける。

しかし、佐賀で日帰りは、難しいだろう。また、アニメの聖地が、分散しており、自転車でも回るのが難しいという点もある。

上記は、地理的な内容だったが、もう一つ大きな要因がある。

地域のアニメに対する取り組みが弱い点だ。

アニメは、単体では一つのインパクトに過ぎない。アニメは、ファンの2次創作やSNSでの広がり、舞台地でのイベントや取り組みなどで、連続的にインパクトが起き、社会的な盛り上がりを作る。

今の佐賀の取り組みとして、キャラのマンホールを設置したりしているようだが、まだ弱いように感じる。

コロナのこともあるのですぐにとは言わないが、ラッピングカーを走らせたり、限定カフェをオープンするなど、ゾンビランドサガをどんどん押し出していくべきだろう。

佐賀には、食や祭り、工芸など様々な魅力がある。ここに、沼津のような、アニメの街という魅力が加わることを楽しみにしている。


noteでは、よく見るアニメ考察ではなく、社会的、経済的、哲学的といった「学」の視点から、アニメ論を書いています。マガジンとして投稿しているので、登録してくれると嬉しいです。


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