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君は同じ曲を延々と繰り返したことがあるか

日記書く、とか言って全然サボっていました。

というのも、言い訳をさせてもらうと先週は非常に、ひっじょ〜に忙しかったのである。特に火曜日、水曜日、木曜日と3日連続でギグがあって、そのギグがひっじょ〜に特殊なギグだったため疲労困憊していたのだ。

その特殊なギグとは、企業のプロモーションギグだった。コーポレーション向けのチームチャットアプリ(というのかな?)のSlack。

https://slack.com/intl/ja-jp/

普通にユーザーだったので、依頼が来たときは嬉しかった。しかし、そのギグ自体は集合時間は朝7時、そして朝8時から4時まで演奏するというかなり過酷なものだった。スケジュール的には30分演奏して20分休む、というセットを繰り返す。昼食の1時間休憩を抜くと9セット。すなわち4時間半演奏することになる。


1日目のチェルシーでの様子

4時間半演奏するのはまあ構わない。実際、ダブルヘッダーなんかする時はそれ以上演奏することだってあるし、疲れるけどできないことではない。問題はそこではなく、「一つの曲を延々と演奏する」というとんでもない依頼だったことである。普段のギャラよりはかなりいい金額だったので二つ返事でオッケーしたが、まさかこんなに狂気じみているギグ(失礼)だとは思わなかった。だってそんなのあまりにも、あまりにも過酷ではないか……

しかも、それが3日連続である。同じ曲を、9セット✖️3日間、同じメンバーで演奏するのである。幸い曲のほとんどがツーファイブワンを繰り返すという非常にシンプルなものだったが、1日目の午前中でミュージシャンたちは飽きてきて(当たり前だ)最終的には30分のセットの中でキーを変えまくったり、テンポを変えたり、グルーヴを変えたり、まあとにかくひっちゃかめっちゃかにやっていた。特にキーボードの人はジャズミュージシャンではなくR&Bとかポップスをよくやる音楽家だったので、キーボードから色々変な音出しまくっていたし、Slack側の人も全然文句言ってこないどころか「毎回新鮮なアプローチしていていいね!」みたいなこと言ってくるし、それでいいんかい、みたいな部分がたくさんあった。本当、ニューヨークって変なギグ多いなあ。

ロケーションもなかなかいい場所で、1日目はホイットニー美術館の隣、2日目はフラットアイアンビルの前、そして最終日はペンステーションと、どこもニューヨークの観光地だった。プロモーションの一環でフリーコーヒーを配っていたので、それが飲み放題だったのは嬉しかった。

余談だが、こういうフリーコーヒーのメニューの中に「パンプキンスパイスラテ」があるのは非常にアメリカ的だなあと思った。


バニララテも美味しかった

私も渡米してから初めて飲んだが、これがかなり美味しい。どういう味かと問われても「ああ、パンプキンとスパイスだなあ」としか言えないのだが、甘いラテが好きな人は絶対気にいると思うのでおすすめである。

そういうわけで、大変な1週間でした。5時には起きなきゃいけないし、1日目と2日目は寒すぎて震えていたのに3日目は夏なのかってくらい暑くなったし。でもおんなじ曲を27セットも演奏すると、たとえ普段やってる音楽が違くてもミュージシャンと妙な連帯感みたいなものが生まれるもんなんだなあと感心したり、色々と面白い経験でした。


ラテの上にロゴが乗っているのもすごい

今日はちょっと落ち着いて1日を過ごせた。いつも通り礼拝に出席して、その後は子どもたちのためのハロウィーンパーティーを教会でやった。うちの教会のすごいところは、こういう子どものための催しに地域の子どもがわんさか来るところである。教会の子だろうがなんだろうが関係なく来るので、本当に地域に愛されているんだろうなあと。そして牧師先生はなぜかジャン・カルヴァンになってたし(うちの教会が改革派だからなのか?)おばさん天使が案内役していたし、子どもたちはピカチュウもいるしアーニャもいるしみたいな、面白い状況だった。

こどもと英語で話すのはそれはそれでむずい


私も拙い英語ながら手伝わせてもらいました、楽しい。

帰りのスーパーで見つけた謎菓子。”爆発するのり”

今週も1週間、頑張っていきましょう〜


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Hina Oikawa 及川陽菜
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