サロンデュショコラ2020。わたし油彩画家だけどチョコレートはアートだと思う。
どうも(元)油彩画家(?)のHiNAです。
油の魔術師なので、カカオの油も自在に扱えるわけです。油彩画家なら誰でもチョコレートの油分を適温に調節しテンパリングを成功させることができるのですよ。(大嘘)
サロンデュショコラ2020
浅めのレビューをしてみます。めちゃくちゃ浅いです。
1、リリアンボンヌフォア
普通に美味しいよね。ミントとチョコだからね。そこをどんなふうに特別なものにするのかなと気になりました。後から抜けるミントの香りが伸びやかでした。
2、ミスター&ミセル ヌルー
かじった時のザクッとした食感も味覚のうち。ヘーゼルナッツが砕ける音に合わせてマンダリンの酸味がすりぬけていく。音と酸味が口の中で演出される。
10、フィリップ・ベル
いつも野花のようなショコラを作ってくれます。好きなショコラティエのひとり。一口目はまろやかなキャラメルのようなミルクガナッシュに、後からほうじ茶の香りが立つ。素朴ながらに余韻がある。
16、ドゥバイヨル
一口かじった瞬間から第一印象でピスタチオで嬉しい気持ちになれます。オススメ。
刺激的で魅惑的なショコラに出会いたい私としてはぶっ飛び枠が欲しかったよね!と思ったり。
美味しさよりも驚きを求めるようになっちゃったなー!!!!
ショコラティエならその一粒はどこで食べてほしいというイメージがあると思います。一口かじると、自分が居るカフェスペースから外へ連れ出してくれるような一粒に当たった時はめちゃくちゃ嬉しい。全部食べてみたいなぁとサロンデュショコラに来ると必ず願望を抱きます。
第一回のときに出していたパトリックロジェの宇宙をテーマにしたあの一粒を口にした時に、人生観(ショコラ観)が変わった。
哲学を感じた。
チョコレートを「食べる」というより、なにか特別なものを感じる経験。
その経験でここまで、ショコラに対してめちゃくちゃ面倒なやつっぽい感想を言う人間に変えてしまったのです…なんて男でしょう!
経験を与えてくれる素晴らしい食べ物として最もコストパフォーマンスが良いのがショコラの世界かもしれない。たった一口で人柄や世界観が見えるから大好きなのです。
ちなみにパトリックロジェは天才すぎてサロンデュショコラにはもう出店してくれない。あの男は…。
そういう危険な香りを感じる。そんなショコラもあるのが面白いところです。
好き!っていうのではなく、魅了されてしまった…という気持ちになるんです。
今回の私の引きはわりと誠実そうなショコラでした。素晴らしい。良いことだ。現実でもそうであってほしい。
でもね、なんだかんだ一番好きなのはフェルベールのショコラかもしれない。絶対にいつも幸せを与えてくれるんです。絶対に。
このショコラと結婚したい。
しかし作者は珍しく女性なのです♪なるほどな。
持つべきは友だちよ、HiNA。と言われてる気がするね。
という感じでした。
ーーーーショコラ界の変化。考察。ーーー
10年前ってまだサロンデュショコラって全く浸透してない。
チョコレートといえば明治🍫
大量生産されるものから、やっとカカオが何%かっていうのが表示されたものがコンビニで出来た感じだったから、サロンデュショコラのカフェで出される、唐辛子と合わせたショコラや、フルーツのピュレとハーブのなんたら みたいなのがものすごく新しい体験だった。
そういうスパイスと合わせても美味しい!というのが結構一般になってきてるような気がしてる。
ショコラティエの人たちも、今更それと合わせるのは刺激的じゃないし、発見し尽くされてきたと感じているように思う。
それよりももっと世界の片隅にあるような新しい組み合わせを見つけたい…みたいな気持ちを感じるんですよね。
そんな感じがするだけなので詳しい方がいたらめちゃくちゃ聴きたい。
ここ3、4年くらいは日本のほうじ茶、ゆずとか人気だったような。
今年のアオキサダハルのショコラはバンブーってタイトルだったね。どんなショコラだったんだろう。今更気になってきた。
自分がショコラティエだったら、新しい発見、体験をさせたいと思うんだけど、なにを使うだろうと考えてみたりします。
今回の食べた中では2番のがショコラが良かった。食感と酸味。音と味。
3年前くらいには、オリヴィエヴィダルがマシュマロを挟めたガナッシュを出したときに、フワフワしてるんだけどこの場においては尖ったの出してきたな!?って感じですごく良かったなと思い出す。
…なんか思考がぐるぐるしている。
「柔らかいけどこの場において尖ってる」
これすごいなぁと思います。
あの時持った感想は、
おいしいね☆って、ただシンプルにそう思う、あまり深いイメージの沸かないものだったんだけどさ。だってマシュマロとチョコですよ。
でもなんかスパイスなのかジャポニズムなのか次になにが新しいのか!!って世界の中で
ポッと置かれたのが
マシュマロとチョコの組み合わせって…
実はめちゃくちゃかっこいいなって3年前(?)のことだけど思い出されます。
すごい。
なんかこういうことだな。感。
そんなこんなで、ぼんぼんショコラってフレンチみたいだよね。
最近料理で言うと私が見る限りではカジュアルなものが人気がある感じ。そう見えている。わからんけど。専門家でもなんでもないですしね!
ただ
カジュアルな方が美味しく感じるよね。っていう。
それでいうとボンボンショコラよりも、タブレット型のチョコレートの進化の方が進みそう。
ラミー最高級版とか。
そんな事を考える夜なのでした。
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ショップブース
試食祭り。どれも本っ当に美味しいです。
せっかくだから日本では滅多に買えないショコラを!
という気持ち と
いや、そういうの関係なくグルリと回った中で一番好きなやつ。
という気持ちと。
どっちもあります。
毎年来ていて、お馴染みのショコラも沢山。でも全然飽きませんね。
家に持って帰られたショコラというのは、美味しさ、コスト、パッケージ全てのバランスが自分にマッチするものを選ぶの。
厳選なる審査の結果選ばれたもの。選ばれし者なんですよ!(チョコレート)
もっと買って帰りたいのに…という想いが残るから、また来年も楽しみになるんですよね。
幸せなことかも。
ちょうどよく届くか、届かないかの贅沢。
あ、でも全部買えても毎年いきますので!ね!ぜーんぶ買ってくれる人が居てくれてもいいんだにょん。
…という事でね。
ショコラニワカからは以上です。
来年はカカオを使って本気の絵を描いてみたい。描いてある絵にマッチする味にするか、裏切りを入れるかまで考えて作りたいこだわりが激しいから多分これは現実化しない。
中学生の時はショコラティエを本気で目指そうかなと考えていたね。油彩画家になりたいんだ!!!!とか言いまくってるけど、気がついたらショコラの世界にいたりして。笑
そんな、なんじゃそりゃな人生も素敵だね。
今は当然油絵を学ぶ道しか見てないよ!やれるところまでやるのみ。やれる!今はそれしか考えたくないね。
このアドベンチャーを面白がりながら、楽しみながら歩んでゆこうっと。