きっとずっとハッピー
『きっとずっとハッピー』
この言葉は、わたしとNちゃんが数年前合言葉のように使っていた言葉。
（2人ともそんなことすっかり忘れていたけれど、数年前の私たちが未来の自分たちに向けて録音したボイスメッセージで、鮮明に思い出した。小っ恥ずかしかった。）
今年出演させていただいたニューイヤーコンサート、2日間続けての公演で、私は2日目の出演だった。1日目の公演を客席で楽しませていただいていると、演奏後のインタビューでその日のソリストの方やマエストロが、「今年の目標は？」という旨のことを聞かれ、2025年の音楽活動の目標を語っておられた。
すごいなぁかっこいいなぁと思ったのと同時に、「あれこれ私、明日のためになにか考えとかんといかんのちゃうのん？！」と気付いた。（結局当日のインタビューでは全く違うことをお話ししたけれど（笑））
その時に割とちゃんと考えられたし、等身大の今の私の気持ちをちゃんと文字に残しておきたいと思ったので、ひさしぶりにノートを書いてみることにした。
ちなみに、音楽活動での目標は毎年のことながらうまく思いつけなかった。
今年の私の目標は、
【今日今目の前にあるこの瞬間の幸せを、怖がらずに一生懸命受け取って味わって、そしてそれにその倍感謝しながら、私に幸せを与えてくれる周りの大好きな方たちに恩返ししていける年にしたい。】
私にとっての幸せって、終わりがくるもので、いつまでも続いていくものじゃない、とても脆くて儚いものだと思っていた。
過去形で書いたけれど、今もそう思っている。
だけれど、その捉え方は少し変わった気がする。
以前は、あぁしあわせ！！と思える時があっても、それが終わってしまうのが嫌で怖くて、将来この幸せが消えてしまうくらいなら幸せにならないほうがマシだと思っていた。
でも最近は、今目の前にある幸せを、あるかもわからないネガティブな可能性のために自ら手放すのは、とてももったいないことなのかもなと思ってきた。
昨日のお昼、ひとつの映画を見た。
とても良い映画で、そしてとても考えさせられる映画だった。
私にとっては日常こそがいちばんの幸せで、そしてそれはとても脆くていつでも壊れる可能性があって、それでも良くも悪くも時間は過ぎていって、でもやっぱりそれも含めてそれが私の幸せなんだろうなと、再確認した。
自分の目でお空や木たちを見て「あぁ今日も綺麗だな」と思い、それを「今日もいいお空だね」「あ、お星さまだよ」と自分の声や言葉で語って共有させてもらえる周りの方たちがいる。
なんて幸せなんだろうと、思う。
幸せなことを幸せだと思えることもしあわせだし、ありがたいこと。
だけれど、幸せな日常の中でもわたしの中には、［それが当たり前の日常であって欲しいという、幸せを当たり前にしたい欲］と、［当たり前だと思わず、日常がどれだけ幸せなことなのかを噛み締め続けなければいけないという、幸せに怯える気持ちからくる理性］がせめぎあっている。
私にとってはすごく難しい問題。
でもそんなことに考えを巡らせている瞬間も時は流れているし、その今目の前にある幸せな日常も、本当に突然、叶わなくなることがある。それはとんでもなく、しんどいことだった。
だけれど、いいこともよくないことも、全部ひっくるめて、あとから見れば、ぜんぶ大丈夫。
本当に大丈夫だったことがわかるのは、明日かもしれないし、1年後、ましてや5年後10年後かもしれない。
ずっとずっと先かもしれない。
だけど、きっと大丈夫。
大丈夫だから。
そう思えるようになったのは、今が大丈夫だからかもしれないし、そう思えなくなる日がまた来るのかもしれないけれど、でも、きっと大丈夫。
だから、きっとずっとハッピーなの。
数年前に言っていた言葉がこんなに沁みる日が来るなんて、思わなかったよ。Nちゃん、ありがとうね。
そして、いつもいつも私と関わってくれている周りの大好きな人たちに、私はいつでも味方だよって伝え続けていけるように、そしてそれをちゃんと言動で示していけるように、自分の心と身体を大事にしていきたいと思った。
誰にでも、この世界の全てが敵だと思ってしまう瞬間が、生きてたらきっとあるし。そんなとき、いつも支えてもらっている分、そっととなりにいて、「あなたが今もし自分自身のことすら嫌で敵のように感じていたとしても、私はあなたのことが大好きだし、味方だよ」って伝えてあげられるように、わたしもちゃんと元気に生きていたいと思うようになった。
まぁ、それがいっっちばん難しいんやけんどね。
この世のすべての事柄が毎瞬変化していくけれど、その変化を怖がらずにおもしろがってたのしんでいけたらいいなぁ。
だんだんねむーくなってきたぁ。
良い子はそろそろねましょうー。
おやすみなさい。
きっとずっとハッピーやよー。
2025年1月25日 午前0時33分