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立ち止まることほど自然なことは、ないはずなのに

ふと気を緩めると、頭を駆け巡るのは
「今月っていくら入ってくるんだっけな...あと何本か仕事したらこないだ買った服のお金になるっけ」
そんな、お金の計算。

「いやいや、今月は仕事しないって決めてるじゃん。勉強の時間にしようよ」

そうやって、かなり意識的に頭を切り替えないと、自然と「仕事しなきゃ死んじゃうモード」に頭が切り替わってしまう。

ちょっと危ないなと気がついたのは、仕事から距離を置いて、自ら「ちょっと立ち止まる」ことを選択してからだった。

・・・

どうしてか、一度走り始めたら、その道をずっと走り続けないといけないかのような、心の声が常に聞こえていた。

方向を変えるのも、スピードを緩めるのも、立ち止まるのなんてもっての外かのように。

でも、いつも心のどこかでは「一定のスピードで一方向に進むなんて、それこそ不自然じゃない?」って囁く声も聞こえていたんです。

今、私が求めているのは、自然なこと。

植物みたいに、
太陽が出る日は咲いて、
雨の降る日は黙って音を聞いて、
気まぐれに種を飛ばして。

ぐるぐる巡る自然の循環の中で、どの植物の生きかたも間違いがないように、ぜんぶを愛せるような呼吸をしていたい。

・・・

立ち止まっても、進んでも、上を向いても、下を向いても、なんだっていいじゃない。

ね。







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森野日菜子*ライター
言葉で、日々に小さな実りを。そんな気持ちで文章を綴っています。