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植物のように、生きる

女性学を生んだのはフェミニズムという女性運動ですが、フェミニズムはけっして女も男のようにふるまいたいとか、弱者が強者になりたいという思想ではありません。フェミニズムは弱者が弱者のままで尊重されることを求める思想です。

東京大学の入学式で、上野教授が語った言葉です。

フリーランスになり、成果に対する報酬をもらう、生活になりました。時に、自分で成果を定義づけ、どのくらい価値があるのかを数値で測ります。
それは、そうしないと身を守れないから。

でも、同時に自分の首を絞めているのです。私らしさとか、私にしかできないこととかではなく、一般に数値で測りやすい、だれでもできることを目標にする。

それによって、私はとって変えられる人間になります。

会社の中での上下関係や利害関係、女の子なよに、新卒なのに、という目に邪魔されないように、フリーランスになりました。

でもいまだに、若い女の子なのに、という視線を感じながら仕事をしています。

女でも男でも、関係ない。会社組織に馴染める人も、そうでない人も。
みんな、弱者のままであっていい。強いと思われるように威張ったり、枠に当てはめようとしないで。

ひとの奥にあるなにか、そこから生まれる、見たこともない生き方。それを、全力で応援したいと思っています。

会社の役職や、世の中的な枠組みの中に当てはめていくのではなくて、蒔いた種が自由に育っていくような植物のような生き方を、みんなが出来るような世界に、なったらいいな。

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森野日菜子*ライター
言葉で、日々に小さな実りを。そんな気持ちで文章を綴っています。