備忘録:コロナ渦で英国へ行ってくる(生活編)
レンタカーの送迎待ち場所はガラガラで、同時刻に到着した中東からの便からの数人と私たちだけだった。ピリリとした寒さの外気に竦むが、まずの洗礼はタバコの匂いのパンチだった。外ならどこでも吸うし、喫煙人口もこのバカ高いたばこ代にもかかわらず多い。
だいたいこの便に乗るとちょうど通勤ラッシュで激混みの高速道路M4、M5を通らなくてはならないので苦痛なのだが、意外に空いていてよかった。
この部分は語るとの長くなるので端折るが、予め2週間分の予約をしておいた民泊場所がドタキャンされた。私たちがロシア上空あたりを飛行中、ダブルブッキングでキャンセルの知らせが届いていたらしい。義父の家の近くで借りるというテーマだったので、路頭に迷うことはなくいざとなれば義父宅には寝場所があったが、その民泊すぐ裏に住んでいる親友の母宅へ身を寄せた。民泊オーナーについてはまた今度。
翌日は強制Day2 PCR TESTを受けなければならないので、車で15分くらいの所にある予約したSurgery(病院)へ行った。ものの数分で採取は終了。喉と鼻の両方ぬぐいだった。結果はメールで48時間程度で知らされる。当然ながら陰性だったので、入国における義務は終了。
友人母宅にずっとお邪魔するわけにもいかないので、必死で探し1か所以前借りたことのある場所が数日借りられ、つなぎは大都市のホテルに滞在して銀行など必須の事務仕事をすることにした。
町に出て最初に感じた違和感は、マスク。コロナ以前も日本なら冬場や花粉の時期は特にマスクをしている姿は決して珍しくなかったが、いつものこの英国の町で人がマスクをしていると、なんだか変な感じがしてしまった。そそれに慣れると、常にマスク着用の国からやってきたから、今度は町を歩く人々がほとんどマスクをしていないことに違和感を覚えた。これが噂の・・・という感じ。
なるほどこの繁華街は今まで30年近く通っているが、実際そこに泊まることはなかったし、例えば夜出歩くこともなかったから、気づかなかった英国の荒み具合みたいなものが見えてきて、むしろ面白かった。
店舗もそのブランド(会社)によって、マスク着用とか消毒液の設置(ほとんどなかった)が様々で、客側も通りでしている人は少ないが、店舗へ入るときだけする人、全くしない人と温度差がまちまちで、どれをとっても間違いではない空気感があった。かなりの確率で中国系の人々は通りでもマスクを着用しているように見えた。たいがいブルーの不織布か、カラフルな布マスク。不織布の色付きや柄付きは見ない。
二年近く来ていないと、なんだかいろいろと忘れているものだと感じる場面も多かった。