京都市の不登校支援への取組みについて
【京都市の不登校支援について】
2023.10.12
京都市の視察を終えて、京都市不登校児童生徒の支援は、とてもしっかりとした取組みをされていることがわかりました。
⭐️学校における支援体制としては、
・学級担任が継続的な関わりをもつ。
・京都市内の全校に「登校支援委員会」が設置されている。
・「チーム学校」の理念に基づく多様な専門性の連携「一人一人の子どもを徹底的に大切にする」。
・全校に年間280時間のスクールカウンセラーを設置。
・全中学校区・定時制高校にスクールソーシャルワーカーを設置。
・京都市内や市外の14大学の学生と連携(今年度は40人程度の学生が登録している)。
⭐️京都市独自の支援としては、
◎教職員が、生徒指導の「自己肯定感」」自己存在感」「共感的人間関係の3機能に基づきチェックリストがある。
◎担任等がクラスや児童生徒の状況把握や学級運営に生かすために、「生徒にアンケート」を実施している。
◎不登校を未然に防いだり支援したりするために、教職員全員に「心の居場所づくりハンドブック」を配布している。
京都市内にはふれあいの杜(教育支援センター)、倉敷市で言う「ふれあい教室」が市内に5か所設置されている。
京都府には、学びの多様化学校が二つ「洛風中学校」と「洛友中学校」がある。
また、令和3年度には、不登校の経験等、さまざまな困りごとを抱えた生徒を支援するための定時制・単位制高校が一つ「京都奏和高等学校」が開校。
京都府には15か所のフリースクールがあり、そのうち京都府が認定しているフリースクールが6つある。そのうち3つのフリースクールは京都市内にあり、家庭訪問、自然体験活動や、保護者学習会などの支援を委託している。
教育相談などの中で、京都市内のフリースクールの情報を提供している。
⭐️相談窓口が設置されている
・京都市教育相談総合センター「こども相談センターパトナ」が設置されている。
・こども相談総合案内
・こども相談24時間ホットライン
LINEを活用した、子どもSNS相談を行なっている。
これらの点を見ただけでも、京都市独自の支援が充実していることがわかりました。
「誰ひとり取り残さない」「みんなを助ける」「一人一人に寄り添った支援をしよう」という熱心な気持ちが伝わってきました。
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