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学びの多様化学校「京都市立洛風中学校」を視察

【京都にある学びの多様化学校「京都市立洛風中学校」を視察」
2023.10.12

10月12日、会派で、学びの多様化学校「京都市立洛風中学校」を視察しました。

開校依頼20年間変わらず、「仲間とともに納得して学び直す。❤️を開いて遊び、語り合い、健全な心身を養い、様々な課題を克服する学びの実践を通して自らの夢を創造し、歩む社会的自立のできる生徒の育成」を目指している中学校だそうです。

⭐️学校に来ることを目標としていない。

⭐️卒業できるよう、子どもが来やすい学校づくりで、オリジナルの木の机を導入。卒業するまで同じ机を使用、クラスが変わったら机ごと移動するそうです。卒業時には、使った机をやすりで綺麗に磨き、入学してくる後輩に受け継いでいるそうです。
机も椅子も高さ調節が可能で、角がなく丸くカットしていて、とても滑らか、柔らかな感じでした。

⭐️基本的には、毎年5月1日に転入。
前年度の2月に1回目の面談。年度が変わり4月に一週間毎日洛風中学校に通って在校生と一緒に生活してみる。その上で、在籍校と相談し、転入するのが望ましいと判断された場合、5月1日に転入できるそうです。

定員に満たしていない場合のみ、10月1日に転入の受け入れが可能だが、ほぼ空きがないのが現状で、今年度は40名定員に対して47名と、定員を上回る受け入れとのことです。

⭐️洛風中学校は、学期ごとのテスト(中間・期末テスト)のようなものはないそうですが、成績表をつける判断基準が難しいのと、高校入試の時にテストを経験していないと、子どもたちにとって不利になるという点から、単元ごとに授業中にテストを行っているそうです。

⭐️京都市では、「不登校支援委員会」が全ての小・中学校に設置されている。

⭐️1単位時間は原則50分。前期・後期の2学期制。年間総授業時数は、無理なく学習できるよう770単位時間に設定(文部科学省は学習指導要領で、年間総授業時数を1,015単位時間に定めている)。
内訳は、国語、数学、英語はそれぞれ105、科学の時間、創造工房、保健体育、総合的な学習の時間はそれぞれ70、選択教科35、ヒューマンタイム140。
社会は科学の時間に含まれていて、自然的・社会的事象や現象を学ぶ中で学ぶそう。授業には、社会の免状を持った教員が一緒に入るそう。

創造工房は音楽、美術、技術家庭科が一緒になった授業で、みる、きく、ふれる等の感覚を活用し、色、音、素材などと出会う体験活動をするそう。
こちらも、音楽、の授業に美術、技術家庭の免状をもった教員が常に一緒に教室で授業をするそう。

⭐️学校始業時刻は9時30分としている。
これは、他の学校の学生と同じ通学時間帯にならないよう配慮。

⭐️部活動はない。
部活動を作ると、対外試合などで、他の中学校の生徒と会ったりしないといけなくなり、気まずい思いをしたりすることがないよう配慮。部活動の代わりに、週3日「放課後活動」ができる。教員も配置して、運動や音楽など、好きな活動ができる。

⭐️校則も、毎年生徒たちが話し合い、皆で決めているそう。
校歌は、一期生の子どもさんが、好きな詩を書き、それを繋ぎ合わせて、生徒みんなの思いが詰まった歌詞だそうです。その歌詞に当時の先生がメロディをつけられたそう。

廊下の壁に、こどもさんがそれぞれの思いを書いたメッセージを見て、涙が出ました。
「みんなと仲良くたくさん話したい」「自由にみんなとたくさ話したい」

色々な形で、それぞれ違った不登校を経験したお子さんですが、心の奥底には「みんなと一緒にいたい」「みんなと一緒に遊びたい」と「仲間」に入りたいんだなという想いがよく伝わってきました。

子どもさんの「心の叫び」に私たち大人はもっともっと耳を傾けなければいけない。もっともっと“こどもまんなか”においた「居場所」や「支援」をしなければならない、と強く感じました。

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