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西尾維新「人類最強の熱愛」『人類最強の純愛』その1 ステルスリアクション・エクストラ115

(ステルスリアクションとは、見えないリアクションである。表向き別の事を表現しているように見せながら、同時に、特定の何かに対するリアクションとしても意図された、そのような表現方法なのだ)

(ご注意・本稿では西尾維新「人類最強の熱愛」『人類最強の純愛』のネタバレを含みます。閲覧の際にはあらかじめご了承ください。表紙画像と本文は一切関係ありません。また、登場人物や組織の実名は伏せられている場合があります。そして、明かしづらい内容は不明瞭な表現となっている場合があります)

前回はこちら(関連リンクは末尾を参照)。

また本稿においては「西尾・忍殺」を重要な関連資料として参考して頂きたい。


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『人類最強の純愛』2016年5月発行。
「人類最強の熱愛」 初出「メフィスト 2014 VOL.3」 (講談社ノベルス)2014年12月発行。

・すべてが終わったあと、あいつが死んだあと

物語の上では死んでることになってるけどベータロンは死んでないからなー。必然的にリターンズ的なものが発生する可能性が残るし。


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・自分のせいで人が本当だったら遭わなくていい悲劇的な目に遭うことについて
・後悔のしようがないパターン

西尾さんってなんかこの件に関して決定的な役割を担ったりしたもんなの? 確かに僕は酷い目に遭ったけど、それが誰かのせいなのかっていうとそういう気がしないんだけど(実際自衛して事なきを得た{と言っていいだろう}訳だし)。

それこそベストを尽くしても上手くいかない事もある、って事でさぁ。だから僕は複数のプランを検討してるのよ。


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・漫画の影響
・いい影響だけ与えて悪い影響は及ぼさないなんて都合のいい話もない

だからトータルバランスの計算が重要で、何を犠牲にして何を得られるか、それがこの先どんな価値と効果を持ちうるか、きちんと見定めなきゃ自分の身が守れない。

何の影響でどういう方向に行くのかって、結構「どういう人生を歩みたいか」を左右するしねぇ。


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・もって回る

「もって回った」より1年以上早いのでこれは無関係(書かなくてよかった奴)。


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・そんな漫画家になりたいって感化される
・夢破れる
・憧れ、目指し、再起不能になったら、悲惨な未来の責任をスター選手は感じる道義的責任はある?
・そんなことで責任を問い始めたら身動き取れない

僕がベータロンに憧れた訳じゃないから、宇野常寛とかのパクリが露見した場合の想定なんかも混ぜてんのかなー、みたいな。

宇野さんは要領よくやってるつもりっぽいから「いかに手軽に批評っぽくするか」って手合いだろうし、そんなんがもし再起不能になったとしても自業自得なら本人以外の誰の責任でもないんじゃないの?

少なくともパクリがバレても「お前がバラさなければ全部うまくいったんだ!(僕からの搾取は勘定に入れない)」って言い訳は通用しないだろうね。


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・問われ始めたらじゃなくて?(そっちも当然しんどい)
・大して意味を込めてない
(どっちもしんどいわな)

これあれだな、「問う、問われる」の対象と「身動き取れない」の対象がちょっと把握しづらくて書いたメモだな。実質スター選手が(自分で/他人から)「問う・問われる」だし「身動き取れない」のはそのスター選手で「問う他人」ではないよね多分。

つまり宇野さんのパクリがバレても僕が責任を問われるのではなんて気にしてたらやってられん、的な風にまとまるか。

作品の意味なんて聞かれた作者はどう答えるもんか、っていうのは、意外とお国柄や地域によって変わるらしいですよ? その辺の文化の差は興味深い。


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・特別な人間は与える影響も特別
・親や友達には敵わないんじゃ

これな。重責があると思ってそのつもりであれこれ振る舞って、実際そうでもなかったってなると恥ずかしいもんだし、一方で本当に誰かの人生を変えてしまう瞬間というのはタイミング次第で本当に存在したりもするので、なかなか難しい。

僕は「自分がどうであれ、やりたい事ややらずにいられない事をやってるだけで、それ以外の副次的なものにはあまり興味がない(今んところさして影響もないだろうし)」で済ませてる。

まぁ影響力なんて継続的なものなら修正効くだろうし、そんなに深刻に精度を必要とされるものでもないだろう(国レベルでの教育方針とかなら別だろうが)。




(続く)

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関連リンク

西尾維新を読むことのホラーとサスペンス、ニンジャスレイヤー、そして批評家の立場と姿勢の話

西尾維新篇

第1話「ゼロ年代の終わりに」(約1,600文字)

第2話「西尾維新からの応答」(約3,200文字)

ニンジャスレイヤー篇

第5話「『ニンジャスレイヤー』をオマージュする西尾維新」(約2,600文字)

策謀篇

第6話「過渡期の人」(約1,900文字)

第7話「茶番の始まり」(約1,800文字)

第8話「違和感の塊のような」(約2,100文字)

第9話「地雷と第二次性徴」(約2,200文字)

第10話「アメリカンなジェスチャー」(約3,500文字)

第11話「俺に合わせろ」(約2,900文字)

第12話「物語の終わり」(約1,800文字)

第13話「閉じろ、その地獄の釜の蓋を」(約3,200文字)

昇華篇

第14話「『天狗の国へ連れてゆく』」(約1,700文字)

批評篇

第15話「『どうだ ピンク色の光が見えてきたか?』」(約2,300文字)

第16話「『やめろ!俺の頭から出て行きやがれ!狂気め!』」(約2,800文字)

第17話「『消えろ』‘彼を呼ぶのだ!’『消えてくれ』」(約2,400文字)

第19話「『俺は向こう側に、天狗の国に行かなきゃならねえ』」(約3,400文字)

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#批評 #コラム #ステルスリアクション #小説 #西尾維新

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比那北幸@批評
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