ナカベ

脚本家めざして勉強中。

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最近の記事

何故だかわからないけど満たされないとき

何故だかわからないけど満たされないときがある。 夕飯のカレーをお腹いっぱい食べてあったかいコタツでぬくぬくしてるのに、心臓の底の方が空っぽになってしまっているとき。 そんなとき私は、つい図書館のオンライン予約サービスで手当たり次第に本を予約してしまう。 本屋で見つけて興味はあるけど買うほどでもなかったからメモだけしておいたやつ、数年前に直木賞を獲って世間の人がめっちゃ読んでるやつ、20代のうちに読んでおいた方がいいとされている自己啓発本。 ジャンルを問わず予約カゴにぽんぽん

    • 「母性」を読んで。

      「無償の愛なんてない」と私は思っている。 親が子へ注ぐ愛は無償のように見えるけれど、はたしてそうだろうか。 親だって何かしら報酬を得ているから、子供に愛を注げるのではないだろうか。 心理学をかじっている者として、親子の愛情について少し考えてみた。 1年生の初っぱなに習う話に「学習」というのがある。 ある行動をすれば報酬がもらえる、という流れを繰り返すことによって、その行動が強化されるというものだ。 たとえば、祖父母が孫に何度もプレゼントを買うという行動。 一見、祖父母

      • シナリオ書くのやめれば?

        コンクールで賞獲ったことすらない奴が、自分の脚本論について語ります。 私の頭の中で脚本が生まれる瞬間は、シーンやキャラクターがふっと頭に出てきたときだ。 高校生くらいの過激なフェミニストがいたら? 裕福な周りの同級生を憎む貧困学生がいたら? 高級財布をコンクリートの道路に叩きつける瞬間って画にならん? そういう空想から、このキャラはきっとこういう行動するだろうとか、このシーンを成り立たせる登場人物はこうだろうとか、そうやって枝葉をつけて徐々に脚本が出来てゆく。そして最終

        • 性自認の話

          セクシャル的に(多分)マジョリティ側の私が、セクシャルマイノリティのシナリオを書こうとしている。すると、テーマをどうしていいか分からなくなる。 LGBTの記事とかインスタ垢とか見ていて毎回思うのは、「自分で自分のことをカテゴライズしないと生きづらい世の中って、なんだかなあ」ってこと。 LもGもBもTもその他のジェンダーも、他人が当人に押しつけたことじゃない。マジョリティから外れていると感じたその人自身が、自分の居場所が欲しくて、落ち着ける場所を求めて、探しに探した結果見つ

          シナリオの墓場2

          はっかばすぞ! スクールで提出した課題シナリオの供養を行います。2回目です。 スクールでは、5~6人の方々に作品の批評をしていただいており、お褒めの言葉をいただくこともあるのですが、それだけでは飽き足らず。 やはり1週間くらい腹痛めて産んだ愛しい我が子は、できるだけ不特定多数の人の目に触れて欲しいと思うものです。「産まなきゃよかった」と嘆く子もたまにいますが。 ページ数は20字×20行で10枚なので、そんなにお手間とらせないと思います。 課題:誘惑 「まにーまにー

          シナリオの墓場2

          シナリオの墓場1

          私もスクールで出したシナリオの課題をここで成仏させようと思います。 少しでも興味持っていただいた方、ぜひ見てやってください。 お時間ある方は感想・批評を残していただけると大変ありがたや。 「魅力ある男」という課題で、主役を魅力ある男にしなければならなかったのに、まさかの準主役にしてしまうという失態。 でも、男女関係なく人として尊重し合えることが大事だよね、というテーマは伝わったのではないかと思います。 PDFを添付していますが、ダウンロードはギガ喰うとかウイルスが怖

          シナリオの墓場1

          祖母の話

           眠くて眠くてたまらないのに眠れない。  目をつむると、数日後に来るであろう祖母の死を考えずにはいられないからだ。  私が恐れているのはなんなのだろうか。もう二度と祖母と喋れなくなること? もう二度とあの温かい手に触れられなくなること? 遊びに行ったら祖父母が出迎えてくれるという、20年間当たり前だった光景が見られなくなること? 祖母に頼ってばかりでなんだかまだ娘感漂う母が変わってしまうこと?  全部怖い。  コロナが流行り出してからというもの、私はそこまでコロナに憎

          祖母の話

          にわかがアニメについて語る自己満話

           アニメ好きを自称しているにもかかわらず、アニメを見始めたのはここ数ヶ月のことで、作品に関しても声優に関してもまだまだにわかであることが恥ずかしい。だから、私は「アニオタ」を名乗るほどおこがましくないつもりだが、最近の趣味と言えばアニメぐらいしかないし、今これを書いている間も福山潤さんのミルダム配信を聞いているから、私はやっぱりアニメ好きなのだと思う。  ほんの数ヶ月の間でたくさんのアニメを見た。なにせ、大学はオンライン授業で、サークルも活動休止、バイトも月何回かしかないの

          にわかがアニメについて語る自己満話

          自分は特別だと思っていた話

           先日、知り合いが、noteで書いた自身の文章をTwitterのリンクに載せているのを発見した。飛んでみて、驚いた。普段の彼女の様子からは想像もできないほど、深淵で哲学的な記事を書いていたからだ。私は絶望した。  長年、文章を書くことは、私のアイデンティティだと思っていた。初めて物語を書いたのは、幼稚園生のとき。好きだった絵本のプロットを丸パクリし、折り紙の裏に文章と挿絵をかいて、本の体裁を整えた。親や先生に見せると褒められた。  当時の私は、日本語の難解さにも関心があり

          自分は特別だと思っていた話