職業の選択について
1 出来るだけ早期に専門性を高めることが有効。
「若いうちに専門性を高めることが自身にも社会にも有用です。」
これについては過去の記事で詳しく述べていますので参照して下さい。
2 専門の中でもどんな仕事をしているかで決定する。
例えば「土木」を専門として工業高校や大学の工学部で学び、その分野を職業として目指すとします。
専門の分野は「土木」だとしても、職業となるとたくさんの種類があります。
どの立ち位置で何を建設することに携わりたいのかが重要です。
「スーパーゼネコンに入社して元請としてビックプロジェクトを動かしたい。」
「地域の建設会社に入社して、地元のインフラを充実させたい。」
など、立ち位置は他にもいくらでもあります。
ここで重要なことは、スーパーゼネコンが優れていて、地域の建設会社が劣っているということは全くないということです。
これらはそれぞれの立ち位置で仕事をしているだけで「建設を通じて人々の命を守り、生活を便利にすることで地域貢献をする。」という点では同じ目的です。
ですから、その会社が建設の中の何にこだわってその目的を成しているのかが最も重要です。
具体的には「会社の歴史」や「施工実績」を見ることで分かってくることです。
3 興味の持てない分野は、時間が経過しても興味が持てない可能性が高い。
例えば、バスケットボールがしたいのに、友達がバレーボール部に入部するのでつられてそちらに入部したとしましょう。
いくら素晴らしい顧問、先輩、友達がいたとしても、バレーボール自体に興味が無ければ、時間が経過してもそれは変わらない可能性が高いです。
もちろん例外もあるかとは思いますが、このような例の場合、きちんと興味が持てていたバスケットボール部に入部すべきであったと思います。
仕事も同じです。
「建設業」に興味があるのに「飲食業」に就いたところで先は見えています。
4 会社や共同体が簡単に変えられるところを優先して選択しないこと。
ズバリ言います。
会社は「給料」「休み」「福利厚生」など、業績に応じていつでも自由に変えることが出来ます。
また、人も年々変わります。
こういうところを最優先して職業選択をすることは自身の成長につながらないでしょう。
逆に「会社や共同体が簡単に変えられないところ」を見て選択することです。
「バレーボール部」は「バスケットボール部」にはなりませんし、「飲食業」も「建設業」にはなりません。
過日、「職業選択で最も重視することは何ですか?」というアンケートをX(twitter)で取りました。
「具体的に何の仕事を通じて人々の役に立っているのか。」
職業選択においては、「仕事の内容」が最も重要と信じて疑いません。