7月3日はソフトクリームの日
1951年、日本で初めてソフトクリームが販売された事を記念して、毎年この日を「ソフトクリームの日」としているそうです。
蒸し暑い夏にぴったりですね。非常に有意義な記念日だと思います。
しかし日本のソフトクリームの歴史はまだ70年しか経っていないというのは、なんだか意外ですね。明治以降、日本にはありとあらゆる西洋文化が入ってきました。意外な横文字が100年以上の歴史を持つという事情も少なくないというのに、日本の夏にあんなに親しみ深いソフトクリームの導入が戦後とは……それまで日本人は何を食べて生きていたというのでしょう。
と、そんな疑問をたやすく氷解してくれる作品を紹介します。
……適切な画像が見当たりませんでした。これは国語の教科書です。
中学の国語の教科書に載っている児童文学作家立原えりか先生の書いた短編「アイスキャンディー売り」を紹介したかった所存です。
そうです、ソフトクリームはありませんでしたが、アイスキャンディーは戦前どころか大正時代からあったそうです。昔の人はアイスキャンディーを舐めて夏の暑さを凌いでいたのですね。
さて「アイスキャンディー売り」ですが……残念ながら現代の国語の教科書にはもう載っていないらしいです。寂しいです。
ですが物語としては、紛れもなく教材向けだと思います。幼かった在りし日のわたしは、この物語に真っ当な切なさと一抹の悲しさを覚えたものです。
亡くなった方を思い出すのは、何故か夏が多いですよね。そういう言葉で説明できない感覚を上手く物語に落とし込んで、子どもに感情を与えるという手法は、さすがはプロの作家です。もう何年も経った今でも、ふとこの物語の事を思い出します。それくらい印象が強かったという事でしょう。
興味があったら、ぜひ調べてみてください。既に知っている方は、思い出して郷愁に浸って下さい。
そういうわけで、明日はソフトクリームの日。暑い日に味わう冷たさと甘さに幸せを感じましょう。
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