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落選
かなり前の話。
TVのバラエティ番組の中で、ある芸人さんが
ブレイクする前のEXITの兼近さんについてのエピソードを紹介していました。
M1グランプリの予選でEXITが敗退した時
兼近さんはすぐに
「応援しにいこうぜ!」と言って
決勝ラウンドに進むグループが集まっている控室に向かったそうです。
そして、笑顔で
「よかったな!」「頑張れよ!」「優勝できるといいな!」
と、勝ち上がったメンバーに声を掛けていたというお話でした。
その芸人さんも同じ予選の段階で敗退したので
心中穏やかではなく
口惜しくて泣きたくて笑うことすらできないのに
兼近さんは笑顔で応援している。
その姿を見た時
「EXITはいつか売れるんだろうなぁ」
「こういうひとがスターになるんだろうなぁ」と感じたということでした。
このお話がステキなので、忘れがたく
わたしもそういう人間になりたいとずうっと思ってきましたが
先日、まだまだ兼近さんの域には程遠い自分の姿を再確認するような出来事がありました。
ある動画コンテストの初心者部門に
ともだち三人で応募して
結果を楽しみに待っていたのですが
残念ながら、すべての賞から落選しました。
「箸にも棒にも掛からなかったのね」
という自分の声が脳裏に響き
そのとたん、急に地球から省かれたような寂しい気持ちになり
ひゅー と風が吹くだけの大地に取り残されたような
口惜しさと寂しさのハーフ&ハーフに苦しくなりました。
そしてしばらくの間、心の温度は低くなりました。
この状態で、笑顔で人を応援できるなんて
兼近さんて素敵なひとなのでしょうか。
心から尊敬してしまいます。
思わず、最近始まった兼近さんMCの新番組を観るようになったりして
今は、自分の態度も反省しつつ傷んだ心を修復中です。
こういうことがあまり気にならない性格のひとが羨ましいなぁ…
たぶんわたしは、あと2週間ぐらい
立ち直れないと思います。
12月になったらクリスマスムードになるので
愉快な気分を取り戻せると予想しておりますが
今は、口惜しさに占領されております。
いや、ほんとうに
兼近さんからは遠い遠い場所にいるわ、わたしは。
「日暮れて、道遠し」の心境です。