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ざんねんないきもの事典
《ざんねんないきもの事典》のシリーズを
図書館でたっぷりと借りてきました。
とても面白いので、暇を見つけて読んでいます。
1ページに1動物なので
隙間時間に読むのにピッタリの内容です。
声を出して笑ってしまうことも多く
電車で読むのは要注意!
とても愉快な本です。
著者によれば
「ざんねんは進化の証」
この動物はざんねんですね、この動物はざんねんではないですね
という話ではありません。
人間だって、とてもざんねんな生き物なのです。
みのむしのメスは一生を「みの」の中で暮らす。
「みの」の中で卵から孵り、「みの」の中に入って来たオスと交尾して
卵を産み、その卵が孵化する頃に、「みの」の下に空いている穴から落ちて死ぬ。
外の世界を知らない一生。
ざんねんなのか?ざんねんではないのか?
チーターは足が速いが、長く走れる体力は無いので
獲物を捕まえた時にヘトヘトになって
いざという時の能力が落ちることもある。
うまく捕らえたとしても他の獣に横取りされたり
うまく自分のものにできたとしても
たっぷり30分は休憩しなければ、食事を始めることができない。
ざんねんなのかどうかは微妙だけれど
わたしが想像していたチーターの印象とは、少し違うかも。
この本を読んでいると
それぞれに気持ちよさがあって
それぞれの生き方があって、居住空間があって
滑稽ともとれるような不思議な行動様式があって
環境に対応して生き残ってきたんだねって思います。
なんとも愛しい感じがするし
人間にも通じる部分がいっぱいあって
「あ!この鳥の気持ち、わかる気がする!」
とか
「こういうひといるよね~」
とか
クスクス笑ってしまうのです。
《ざんねんないきもの事典》が次々とヒットして続編を出しているのは
理由のあることなんですね。
もっと読みたくて
追加で3冊、図書館に予約しました。
今、人間も
進化するのか
絶滅への道を歩むのか
自然界から問われているような気がします。
笑いながらも
ちょっと背中が寒い本でした。