ただ、寄り添う
職場の友人から薦められて
深谷かほるさんの『夜廻り猫』を読んでます。
3月に発売になった絵本は
漫画以上に色も美しく、内容も素晴らしくて大好き。
もともと、わたしは
1枚の絵の中に細かく色んな風景が描かれているものが好きで
(絵の地図みたいな感じ?)
今回の絵本にはそんなシーンがいくつかあったので
より、幸せな気持ちになれました。
夜廻り猫に登場する人物たちは(猫も含めて)
それぞれに性格も生き方も環境も違うんだけど
みんな主役になれるストーリーを持っていて
必ず共感の涙で終わります。
人の話を聴いて自分にできること。
問題の解決でもなく
改善でもなく
慰めでもなく
癒しですらなく。
ただ『寄り添う』
案外、難しい。
「あなた、頑張っておられるな。
がんばれとは言えないな。
もう無理しておられるからな。」
という、猫の言葉に
涙が出ちゃうんだよね。
人の愚痴をいつまでも聴いていられないのは
自分も愚痴を言っているから。
わたしはメチャメチャ明るくて
外側からは順風満帆に見えるらしいのだが
そんなことばかりではなく
けっこう自分という人間に落胆しながら生きている。
ただ、なるべくマイナスゾーンに長く居ないように努めてる。
抜け出す時の命綱は
いつも、音楽。
音楽ってステキだよ。
自分で歌っても心が変化していくし
音楽を聴いていると心がスーーーーっと落ち着く。
そんな時間を過ごして、自分の苦しみを
外へ逃がしてあげるようにしてる。
時々…
「この夜廻り猫が来ないかなぁ?」
って思いながら
窓の外を見てる時もある。
仔猫を抱いた猫が
通りかからないかなぁ?って。
そうしたら、そうだなぁ。
今日なら、お味噌汁とごはんがあるな。
一緒に食べたいな。夜廻り猫と。
寄り添い合って。